ペットショップに行く前に

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ペットショップやホームセンターのペットコーナーには、かわいい子犬や子猫たちが陳列されています。
見るだけでも楽しい、そう思って訪れる人もいるでしょう。
そのかわいい子犬、子猫たちは、どういうところからやってきたか、考えてみたことはありますか?

清潔なふとんの上で、ミルクを飲み、お母さんに毛づくろいしてもらって、みんなで団子になってすやすや寝る。
そんな光景を想像しているとしたら、それは大間違いです。
ショップの犬猫は、「ブリーダー」からやってきます。

風も光も入らない部屋、何段にも積み重なったケージ、強烈なアンモニア臭。
そんな中で母犬猫は、身動きも取れないよう狭いケージの中で、一歩も外に出ることなく一生を終えます。
体には糞尿がこびりつき、歩かないために脚は萎え、病気になっても治療もしてもらえません。

子供たちは、1ヶ月もたたないうちに引き離され、母犬猫は次の繁殖に使われ、子犬子猫はショップに向けて旅立ちます。
ダイレクトにショップに行く場合もありますが、多くはせり市場でせりにかけられます。
輸送途中で死ぬ犬猫もいますし、せりでは乱暴に扱われます。

なんとか生き残ってショップに到着したら、ガラスケースの中に入れられて、蛍光灯に光の中で、たくさんの人間にじろじろ見られます。
まだ母犬猫と一緒にいるべき時期に、一人ぼっちで狭いケースに閉じ込められるのです。
兄弟と遊ぶことも、外の空気を吸うことも、歩くこともできません。

こうした環境は、心身の発達に深刻なダメージを与えます。
精神は不安定になり、それが脳の発育を遅らせます。
運動もできないので体は不健康になります。

自分で外の世界を探索できないので、問題対処能力は育ちません。
ストレスだけが日々蓄積されていきます。
ペットショップから買ってこられた犬猫は、早期に親から引き離されるので、分離不安になりやすく、また問題行動を起こすリスクが高いとさことがわかっています。

また、売れ筋の種類をなるべくたくさん繁殖しようとするため、遺伝性疾患や気質についてのチェックがずさんになったり、あるいは全く行われなかったりします。
純血種の犬猫の遺伝性疾患が問題になっていますが、日本では市場原理にのみゆだねられているため、複数の病気をたくさん抱えた犬猫が流通しています。

でも、中にはいいブリーダーだっている、そう思う方もいるでしょう。
清潔な環境で、犬猫に配慮しながら、遺伝性疾患にも気をつけながら、無理のない繁殖を行う、そういうブリーダーのことを「シリアスブリーダー」と言います。
営利を目的としないブリーダーとも言われています。

ですが、営利に変わって名誉が目的とされるということが、イギリスの例を見るとしばしば起こっています。
ドッグショーでチャンピオンになるような犬をいかに生み出すかを追求するのです。
チャンピオン犬というのは、人間が勝手に決めた犬種標準=あるべき容姿にいかに近づけるかで決まります。
これは犬の利益とは何の関係もありません。
いずれにしても、シリアスブリーダーの犬は市場にはほとんど出回らず、しかも高値で取引されています。

わたしたちは、「ペットを買う」という発想をまずやめてみませんか。
2014年度では、犬は約2万匹、猫は約8万匹が行政によって殺処分されています。
そのほかにも、ブリーダーのところで、あるいは輸送される間に、あるいはペットショップで死んだ犬猫がたくさんいます。
また、人間に捨てられて放浪中に、病気になったり虐待にあったりして死んだ犬猫もいます。

近年では、行き場がない犬猫を保護して譲渡するボランティア団体や個人がたくさん存在しています。
ですが、どこもパンク状態です。
まずは、近所の保護団体や個人から迎えるということを考えてみませんか。

子犬や子猫もいますが、成犬、成猫がおすすめです。
子獣はとても手がかかりますが、成獣はすでにさまざまなことを学習してきているため落ち着いています。
また、性格がわかっているので、自分のライフスタイルや性格に合った犬猫を選べます。

犬猫はモノではありません。
ショップで衝動飼いして後悔する人もたくさんいます。
家族みんなでよく話し合い、何度もシェルターなどに足を運んで、ぴったりな子を迎えましょう。

文責:川上さとえ

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