犬が飼い主を愛するわけ

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犬はいっしょに暮らす人間のことをとても愛しています。このことは、自分の犬だけでなく、よその犬を見ていてもわかります。

 

 

どうして犬は、人間のことを自分たちの仲間として扱ってくれるのでしょう。

 

 

飼い主にたいする愛情は、犬が犬になる際に獲得した習性であると、John Bradshaw “In Defence of Dogs -Why dogs need our understanding ” は述べています。

 

 

以下にブラッドショウの説明を紹介します。ブラッドショウは、愛情(生物学者がアタッチメントと呼ぶもの)は、犬と飼い主との間の絆を強めると述べています。

 

 

若いオオカミにおいては、両親との強いアタッチメントは生き残るために必要不可欠なものです。子オオカミは親の真似をしながら生きるすべを身につけていきますが、そのための感情的な基礎が愛情なのです。犬に特徴的な行動がオオカミから受け継がれたとしたら、感情もまた受け継がれているはずです。

 

 

犬が人間を愛するということには、生物学的な基礎があります。生理学レベルでは、愛情はオキシトシンというホルモンがかかわっている点で、他のポジティブな感情とは違います。オキシトシンは、現在ではあらゆる種類のアタッチメントに関係していると考えられています。

 

 

実際、犬が人間と友好的なかかわりを持っているときには、オキシトシンが放出されています。一般的には、人は犬と接することによってストレスを解消すると考えられていますが、逆に犬も人と接することでストレスを解消します。

 

 

ある研究で、犬を撫でたり穏やかに遊んだりといった、犬と人とが友好的に交流するシーンが設定されました。

 

 

遊んでいるうちに、犬の血圧は下がり、ある種のホルモンレベルが(オキシトシンは5倍に、エンドルフィンとドパミンは2倍に)上昇しました。人間の方にも、ここまで劇的ではないものの、同じような変化がありました。

 

 

こうした生理学的な反応は、犬が人という種の違う動物に接触することによってもたらされたものです。

 

 

犬の人に対するアタッチメントは、犬に対するものよりもより激しいものがあります。飼い主が外出して不機嫌になっている犬は、他の犬がいても慰められることはありません。

 

 

確実にいえるのは、あらゆる犬は家畜化によって人間に対し激しい情緒反応を持つようにプログラムされているということです。ここに、飼い主が言う「無償の愛」のルーツがあります。

 

 

この強い感情は簡単には消えないので、犬はひとりぼっちされるのを嫌い、飼い主から引き離されるとさびしがるのです(著者自身の調査によれば5頭に1頭の割合で)。こうした状況では多くの犬は感情的にもろくなり、突然の衝撃にネガティブに反応しやすくなったりします。

 

 

その意味で、犬の愛情には困った面もあるといえます。犬は人間なしで過ごすことが難しいのです。わたしたち人間は、家畜化することによって犬をこんなにも脆弱にしてしまったのですから、犬が苦しまないようにするのはわたしたちの責任でもあるでしょう。

 

 

以上がブラッドショウによる説明です。

 

 

生理学レベルでも、犬が人間とのふれあいにおいて愛情を感じていることが明らかだという見解は大変興味深いです。

 

 

家畜化によって犬は情緒的にも人になしでは生きられないようにされてしまったのです。

 

 

犬を何時間もひとりで留守番させるなどということは、拷問に等しいとも言えることがよくわかります。ですが、24時間いつも犬と一緒には過ごせません。

 

 

ですので、5~6時間の留守番を上限にして、ひとりでいることにゆっくり少しずつ慣らしていくことが、分離ストレスを最小限に抑えるために必要になります。

 

 

わたしたちは犬から愛情というすばらしい贈り物を受け取っているのですから、犬がさびしい思いをしなくてすむように、してあげたいものですね。

 

 

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