犬の望むことってどんなことだと思いますか?
犬の望むことばかり「はいはい」と叶えているとわがままになって手が付けられなくなるという説明があちらこちらでよく見受けられます。
それは、人間が犬の望みをどんどん叶えると、「お犬様」になって人間よりも上にたってしまい、犬がいうことを聞かなくなるという、犬は家族をランク付けするという説から考えられています。しかし、この犬が家族をランク付けすることや、上下関係を作るという説は近年の研究からはっきりと否定されており、ひと昔前の考え方です。
犬の望みをかなえてもわがままになることはありません。むしろ安心して落ち着いた犬になります。そして、犬の望みはとってもシンプルで小さなことなんですよ。
例えば・・・
など、少しの時間と毎日の習慣があれば、特別に時間をとったり、すごく大変な思いをしたりすることはないのです。
ごはんとお散歩の時間は毎日なるべく同じようにしてあげると安心します。犬はすべて同居人に管理されているので、ごはんやお散歩などのスケジュールをなるべく同じテンポで行うということは「いつお散歩に行けるのかな?」「ご飯はいつかな?」と不安になることがないので、落ち着きます。
人間も予定がわからないことや、見通しがつかないことが続くとストレスが溜まります。まして犬は自分ではどうすることもできないので毎日見通しがつかないことが続くとストレスが非常に蓄積していきます。
これには、予測不可能なことをなるべく避けるということが必要です。管理されている側としたらスケジュールが分かったほうが落ち着くというのはわかると思います。毎日のリズムがわかっているとなんとなく安心なのは人も犬も一緒です。
でも、いつまでもお散歩に付き合うとかご飯をどんどんちょうだいとか言われたらとても困ると不安になりませんか?静かで緑がある程度あり、のんびりできる質のいい散歩をしていればそんなに長い時間歩くことはありませんし、ご飯も適量で満足してくれます。
お散歩でそろそろ帰ろうかと帰路につこうと進行方向を変えるときに犬が「まだ歩くよ」と立ち止まることがあります。そんな時は、「じゃあ、もうちょっと歩こうか!」とお付き合いすると、こちらが拍子抜けするくらいほんのちょっと進んだら気が済むようですぐに引き返したり、もう少しだけ先のにおいを嗅ぎたかったりするだけだったりします。
大切なのは、同居人はいつでも小さなことでも耳を傾けてくれるという安心感、満足感がとても大切なんだと思います。
におい嗅ぎをするのもほんの1,2分です。満足するまで付き合ってあげても何も支障が出る時間ではありません。一緒に寝たければ一緒に寝て、横にちょっと座りたいと言ってきたら、家事や仕事の手を休めてゆっくりとした時間を過ごしてください。色々することがあるのにと思わず犬と過ごす大切な時間、ゆっくりできる時間と思って楽しんでみてください。
犬の望むことは小さなことです。「なんだ、そんなことでいいの?」ということばかりです。
それでとてもうれしく、安心するのです。
お散歩をしている時に、もう少し歩きたいよ、まだ帰りたくないよと言われたら、「もう帰るよ!!」ではなくて「もう少し歩こうか。今日は風が気持ちいいね。」と言ってみてください。少しの時間がとても充実したものになります。
ぜひ、犬たちの望みをひとつでも多くかなえて、自分も素敵な時間を過ごしましょう。一緒にうれしいと倍うれしいですよ。
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