苦手があっても大丈夫

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ペットのテレビ番組はとても人気があるので、よく放送されています。その中で「いい犬、ダメ犬」という表現がよく使われています。どんな犬が「いい犬」でどんな犬が「ダメ犬」なのでしょうか?

 

「いい犬」のイメージは

・吠えない

・人が好きでフレンドリーに挨拶できる

・ほかの犬とも仲良くできる

・呼んだらすぐ来る

・抱っこさせてくれる。

・どんなところでもお散歩できる

などいろいろあります。

 

 

反対に「ダメ犬」のイメージは

・吠える

・人に友好的でなく吠えたり、突進したりする

・ほかの犬が苦手

・触られるのが苦手

などであり、苦手なことが多いことが挙げられます。

 

 

私たちは苦手なことがあったら克服しましょうとよく言われていたと思います。でも苦手を克服するってとても大変なことです。まず自分で克服しようと思い、そしてどのようにしたら苦手ではなくなるのかを考え、行動します。とても頑張ってみたものの、どうしても苦手を克服できないこともあります。

 

 

でも、苦手を克服できなくてもいいと思います。苦手を克服できなくても、工夫すれば解決することもたくさんあるし、別の手段を使えばよいこともたくさんあります。苦手は苦手のままでもよいのです。

 

 

犬たちの苦手も克服させようと思わなくていいのです。

 

 

苦手がたくさんあると生きづらくなってしまうから、慣れてもらって克服したほうが先のためによいのではないかと思うかもしれませんが、「慣れる」とか「平気になる」ということは人間では本人が調整しないと加減が難しいのと同じように、犬自身にしか「慣れる」とか「平気だ」という感覚は分かりません。

 

 

人間主導でトレーニングをしたり、慣れさせようとしたりするのはとても難しいのです。苦手を克服することを行うのはとても難しいので、その犬がいつも苦手なことに直面しないように工夫したり、別のやり方を一緒に考えたりすることをしてみましょう。

 

 

では、こんなことが苦手だけど工夫したら大丈夫になったという事例をご紹介します。

 

 

例えば、道路のクレーチングが歩けないという苦手なことがあった場合、どんな場所でも歩くことができたほうが犬自身が楽ではないかと考え、人間が克服させようとします。クレーチングは道路の側溝にはまっている網状のものです。犬は足の感覚もヒヤッとして気持ち悪いだろうし、穴が開いていて怖いので歩くのを嫌がっているのだと思います。

 

 

おやつを使ったトレーニングの場合、クレーチングのところにおやつを置いて食べながら歩くなどして慣らそうとしますが、実際おやつがないと歩くことができなかったり、おやつどころではないほど怖がったりしてうまくいきません。

 

 

しかし、よく考えるとクレーチングの上をわざわざ歩かなくても迂回して別の道からとおるとか、ジャンプして飛び越えるなどいくらでも別の方法があります。

 

 

ほかにも、犬を怖がって吠えるとか、人が苦手で吠えるときは怖いもの苦手なものから距離をとって遠くにいくか、犬や人の少ない時間帯や場所をよく選んでお散歩にいくようにすればいいと思います。

 

 

人や犬に慣らそうと近づけるとかえって怖い思いをしたりして苦手がどんどんひどくなってしまう恐れが多く、かえって逆効果です。

 

 

そうやって、苦手なことを「苦手だから困る」とか「苦手なのはダメだ」と考えず、工夫することによって犬の負担、同居人の焦りなどのマイナス要因から解放されます。愛犬の「苦手」は克服させようと思わず、どうしたら違うことで負担なく過ごせるか考えるといいですよ。

 

 

「苦手」があってもどうにかなると考えるようにしましょう。

 

 

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