投稿者: inusodate

  • 犬が散歩から帰りたがらなくて困ってる…その理由と対処法

    犬が散歩から帰りたがらなくて困ってる…その理由と対処法

    家に帰るのを嫌がり、散歩に1時間以上かかっている…そんなお悩みを聞くことがあります。

     

     

    ここでは、どんな風に散歩を切り上げればいいか、長すぎる散歩の弊害、また、適切な散歩時間などについてふれていきますので、ぜひ参考にしてみてください。

     

     

    ストレス度が高いと散歩が長くなる

    天気がよくない日や風が強い日は、散歩もそれほど楽しくないので、もし行ったとしても犬たちは自分で早めに切り上げるでしょう。逆に、よく晴れて気持ちがいい日には、あちこち寄り道したり、日なたぼっこしたりしながら、ゆっくり歩きます。

     

     

    こんな風にばらつきがあるのは当然ですので、その日の状態に合わせて、散歩に付き合ってあげましょう。

     

     

    ストレス度が高いときは、雨や風、低気圧など気候の影響で、イライラしたり、興奮したりしやすくなります。犬自身もまだ自分で行く行かないの判断ができないので、散歩に行って興奮状態になって、やたら長く歩きたがることがあります。

     

     

    その結果、ますます興奮し、帰宅後もそれが続き、ストレスがさらにかかるという悪循環に陥りやすくなるのです。

     

     

    ある程度興奮度が下がってきてからも、散歩が長すぎると、だんだん犬はイライラしてきます。なので、犬が自分で散歩時間を調整できないときにも、長くても1時間以内で収まるようにしたほうが、ストレスマネジメントには効果的です。

     

     

    よく、散歩から帰りたがらない犬はワガママといわれてしまうこともありますが、犬のストレス度が高いために、自分で調整したり判断したりできなくなっているだけなのです。

     

     

    そろそろ帰らない?と提案してみよう

    だからといって、何度も帰ろう帰ろうと声をかけたり、無理矢理リードを引っ張って連れて帰ったりはしないようにしましょう。

     

     

    では、どのようにするかというと、散歩を早めに切り上げるように、犬に「そろそろ帰ろうか?」と提案してみるのです。

     

     

    「今日はイライラモードだな」と思ったら、いつもの半分くらいのところで、交渉を開始するといいですよ。少し早めだと、「そうだね」と言ってもらえる可能性も上がります。

     

     

    犬が「まだ歩く!」と強く主張する場合は、譲歩して付き合い、少ししてから交渉してみましょう。

     

     

    ボディランゲージを使って「帰ろうか?」と誘ってみよう

    わたしは、たとえば犬がひとしきり草のにおいを嗅ぎおえ歩き出すときに、目線と体の向きを家に向かう方向に向けて、「帰らない?」と聞いています。誘うように一歩踏み出すとつられてついてきてくれます。

     

     

    この方法で、ほとんど聞いてもらえるので、タイミングやボディランゲージが関係しているのでしょう。

     

     

    これ以上歩くと興奮するから、どうしても帰った方がいいなというときには、リードをたぐって犬のそばまで近づいていって、至近距離から話しかけながら同じようにすると、かなりの確率で成功します。

     

     

    この時、犬に覆いかぶさるように立ったり、真正面から立ったりしないように気をつけましょう。犬に威圧感を与え、怖がらせてしまいます。

     

     

    焦らずゆっくりかまえていましょう

    あまり時間にとらわれすぎると、その焦りが犬に伝わって逆効果なので、「もっと落ち着いたら交渉もうまく行くようになるさ」と楽天的に考えましょう。

     

     

    犬が落ち着いてくれば、風がひどい日はすぐに帰るとか、雨の日は行かないなど、自分で調整するようになってきます。そのうちに、騒々しい音が聞こえたら進路を変えるとか、前方に犬が見えたらいなくなるまで待つなど、自分で対処することもできるようになります。

     

     

    だんだんそうなってくるので、最初のうちは早めに提案をするよう、心がけてみましょう。

     

     

  • かわいいからOK?実は注意が必要な後追い行動

    かわいいからOK?実は注意が必要な後追い行動

    後追い行動とは

    犬が自分の後を付いてきてくれるのはうれしいものです。「そんなにわたしのことが好きなの?」といとおしい気持ちになります。

     

     

    ですが、いままで寝そべっていたのに、水を飲もうと立ち上がっただけでガバッと起き上がり、「どこ行くの?」とばかりに付いて来る、トイレの中まで入ってくる、お風呂に入っているとドアの前で待っている、出かけようとすると不安そうに吠えるなどとなると、ちょっと心配になります。

     

     

    同居人の後を付いてくるという行動(後追い行動)それ自体は、どんな犬にも見られます。これは犬が家畜化されて、人間といっしょに暮らす中で獲得していった習性といえるでしょう。その意味では通常の行動です。

     

     

    半世紀ほど前、犬の放し飼いが普通だったころには、犬たちは当然のようにリードなしで散歩に行っていました。トレーニングなどする人はほとんどいなかったにもかかわらず、犬たちはちゃんと同居人といっしょに散歩をしていました。同居人が出かければ、その後を追って付いてきます。

     

     

    実はこんな問題が

    こうした後追い行動をするのは普通のことですが、寝ていても同居人の動きにつられて起きてくるとか、いつでも、どこにでも付いてくるというのは、通常の行動とはいえません。常に同居人の後を付いてまわっていると、ゆっくり寝ていることができずに睡眠不足になりますし、疲れてしまいます。

     

     

    過度の後追い行動は、犬がひとりでいられないということを意味します。なぜひとりでいられないかというと、ひとりでいると不安で、いても立ってもいられなくなるからです。不安のあまり、同居人から離れられなくなっているのです。後追い行動は、その分離ストレス行動のひとつなのです。

     

     

    なぜ後追いをしてしまうの?

    分離ストレス行動の原因は不安にあります。人間でも、なにか怖い思いをした後には、不安になることがあります。怖いテレビ番組や映画などを見た後に、子どもがひとりでトイレに行けなくなったり、親といっしょに寝てもらいたがったりするなどということがよくありますが、犬も同じように、怖いことを体験することで不安になり、人のそばにいようとするということがあります。これは一時的なものなので、しばらくして落ち着いたらやらなくなるでしょう。

     

     

    新しく迎えたばかりの犬は、環境の変化によって不安になりますから、後追い行動をすることがよくあります。とくにペットショップやブリーダーから迎えた子犬は、本来なら親兄弟といっしょにいる時期に人間の手によって引き離されて、まったく知らない場所に連れて来られる訳ですから、恐怖や不安から後追いをするのは当然のことです。

     

     

    そんなときに、ケージなどに閉じ込めたりすると、不安がよりいっそう大きくなり、後追い行動が悪化してしまいますので気をつけましょう。

     

     

    不安の原因

    一時的な恐怖や環境の変化などがなくても、常に不安を抱えている犬には、日常的な後追い行動が見られます。後追い行動にお悩みの方のほとんどが、このケースだと思われます。冒頭で述べたような、トイレやお風呂の中まで付いてくる場合は、なんらかの不安を抱えていると考えたほうがいいでしょう。

     

     

    不安の原因といっても、とくに心当たりはないという方がほとんどだと思います。ですが、同居人が「これぐらい大丈夫」と思うようなことでも、犬にとってはとても怖かったり、嫌だったりすることがたくさんあります。以下に、不安の原因となることをピックアップしてみましょう。

     

     

    •  ・ ケージに入れられること
    •  ・ 叱られたり、怒鳴られたりすること
    •  ・ 大きな音でびっくりさせられること(天罰方式のしつけ)
    •  ・ 人間の命令に従わせるトレーニング
    •  ・ 1日に6時間を越えるような長い留守番
    •  ・ 同居人の過干渉

     

     

    こんなふうに対処しよう

    ケージに入れたり、叱ったり、天罰を使ったり、命令に従わせたりというようなことは、一般的なドッグトレーニングでよく行われています。ところがそれがかえって犬にストレスをかけ、不安を悪化させてしまうのです。ケージに入れたり、叱ったり、命令に従わせたりしなくても、犬は人間のライフスタイルに適応して問題なく暮らすことができます。

     

     

    犬に過度の後追い行動が見られたら、不安の原因を取り除きましょう。

     

    • ・ケージは撤去するか、ドアを取ってしまう
    • ・大きな声や怖い声を出さず、常に犬に穏やかに接する
    • ・ダメ、ノーなどと否定的せず、肯定的・受容的な態度で接する
    • ・オスワリ、マテなどのコマンドは出さず、犬が自分で考えて行動するのを待つ

     

     

    犬の名前を何度も呼んだり、「いい子」を連発したりする代わりに、犬の言葉(ボディランゲージ)であるカーミングシグナルで会話します。犬と目が合ったときに、パチパチとまばたきしてから目をそらしてみてください。これは、「あなたに好意を持っています」というシグナルです。目が合うたびにかならずこのシグナルを出していると、犬はとても安心します。

     

     

    反対に、犬の目をじっと見たり、犬のほうにまっすぐ向かって歩いたり、手を大きく振り上げたり、頭の上から手を伸ばしたりするのは、犬を不安にさせてしまいますので、うっかりやらないように気をつけましょう。かまいすぎはよくありませんが、長時間留守番させるのもまたよくありません。可能な限り留守番は少なくして、家で静かに過ごすようにしましょう。

     

     

    犬が後追いをしてきたときに、付いて来られないようにしてしまうと、犬はさらに不安になります。トイレやお風呂に入ってこようとしたときには、閉め出したりせずにドアを少し開けて中が見えるようにするか、あるいは中に入れてあげてしまってもいいでしょう。同居人の姿が見えれば、犬は安心します。夜もいっしょに寝てあげましょう。夜一人ぼっちで寝るのは、社会性が高い犬にとってはつらいものです。

     

     

    犬の自立を促すためにひとりでいる時間を作ろうと考える方がいるかもしれませんが、不安を抱えている状態では逆効果になります。付いてくる犬をわざと無視するというのも同様です。犬の不安な気持ちを受け止めて、寄り添ってあげることが犬を安心させ、いい結果を生みます。

     

     

    イライラしたり、腹を立てたりするのではなく、犬のネガティブな感情を受け入れてあげましょう。人間自身も、つまらないことでつらくなったり不安になったりするものです。そんなときに誰かに話を聞いてもらうと、気持ちが軽くなるものです。犬の言葉に相槌を打つような気持ちでそばにいてあげましょう。

     

     

    強い不安を感じていると思われるときには、少しの間、抱っこするとか、一緒に横になるなどして、リラックスした時間を過ごすといいです。犬をよく観察して、どのようにしたらより安心するか試行錯誤してみてください。同居人が犬の気持ちを知ろうとすること自体もまた犬を安心させます。

     

     

    後追い行動をなくすことのみに気を取られると、「ハウス」と命令して一時的にクレートに入れたり、叱り付けて犬が動かないようにしたりして、後追いが直ったと勘違いするようなことになりかねません。不安がなくならないかぎりは、直ったことにはならないということを覚えておきましょう。

     

     

    犬が安心して快適に暮らせるようにするということが同居人のつとめです。同居人にとって困った行動をなくすという考え方から、犬自身が困っている行動をいっしょに解決するという考え方に変えてみると、犬のQOLはずっと向上すると思います。

     

     

  • 犬にはシャンプーが必要?

    犬にはシャンプーが必要?

    犬にはシャンプーが必要。そう思っている方は多いと思います。

     

     

    外を歩けば汚れるし、においだってします。人間も毎日のように体を洗うのだから、犬だってそうしたい、そう考えるのも無理はありません。

     

     

    でも、実はシャンプーはまったく必要ないのです!ここではその理由をお伝えしていきます。

     

     

    人間と犬の体の違いを理解する

    犬の体と人間の体は、哺乳類として共通しているところもたくさんありますが、違うところもあります。まずはその相違を理解することが必要です。

     

     

    犬の被毛は高機能!

    犬の体の表面は、人間とは違ってしっかりした被毛に覆われています。この被毛が、汚れや怪我、乾燥や暑さ寒さなどから体を守ってくれるのです。被毛には適度な油分が含まれているので雨をはじき、泥汚れなどがついても、乾燥すればパラパラと落ちて、洗わなくてもピカピカになります。

     

     

    犬の被毛はとてもすばらしい機能を持っているのです。

     

     

    汚れについては、被毛がその役目をきちんと果たせるようにしてあげるということが大切です。界面活性剤を含むシャンプーを使って頻繁に洗うと、被毛や皮膚の油分を取りすぎてパサパサになるだけでなく、皮膚のバリア機能が損なわれることがあるので注意しましょう。

     

     

    犬の汗腺は肉球のみ

    では、においについてはどうでしょう。

     

     

    犬は汗をかかないということが昔よく言われていましたが、犬にも汗腺があって汗をかきます。汗腺には、エクリン腺とアクポクリン腺があります。人間の場合、全身にエクリン腺が分布していてそこから汗を出しますが、犬ではエクリン腺は肉球にしかありません。

     

     

    緊張したときには、はっきりわかるほど肉球が濡れます。アクポリン腺は皮脂腺とつながっており、それが毛穴につながっています。嫌なにおいは、皮脂腺、アクポリン腺からの分泌物が酸化したり、皮膚で細菌に分解されたりすることによって発生します。においのメカニズムは人間と同じです。

     

     

    犬はくさいもの?

    犬はみんな犬臭いと思っている方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。

     

     

    人間と同じように犬の体臭もストレスと密接に関係しています。

     

     

    ストレスがかかると、アドレナリンや男性ホルモンが分泌されます。それが皮脂の分泌量を増加させます。また、ストレスで分泌される副腎皮質ホルモンは、分泌、分解される際に活性酸素を発生させます。それが皮脂を酸化させ、においの元となるのです。

     

     

    犬を動物病院の診察台の上に乗せると、ぷーんと鼻を突くようなにおいがすることがあります。強いストレスがかかったときには、このように一時的に体臭がきつくなります。日常的にストレスにさらされている場合には常ににおいを感じることでしょう。

     

     

    そのにおいを取るためにシャンプーをしたらいいと思われるかもしれません。ですが、ストレスがかかっている犬にシャンプーをすると、それがさらなるストレスとなって匂いを発生させるという悪循環に陥ります。

     

     

    POINT犬が臭いと感じたら、シャンプーするよりも、ストレスの原因を減らすようにしたほうがずっと効果的です。

     

    家に迎えて間もない子犬は、環境が大きく変わったことによって不安でいっぱいです。動物保護団体などから引き取った犬も同じです。環境の変化によるストレスで、体臭がきつくなっていることもあるでしょうが、シャンプーはしないであげてください。

     

     

    洗うことでさらなるストレスをかけるのは、犬に負担をかけるだけでなく、におい対策にもなりません。構いすぎたり気にしすぎたりせずに、なるべくそっとしておいてあげましょう。

     

     

    よごれがひどい場合

    全体的にひどく汚れている場合には、少し環境に慣れてきて、自分から家族に寄っていくようになった時点で拭いてあげます。それまでは我慢しましょう。

     

     

    犬がリラックスしているときに、お湯に濡らして固く絞ったタオルでそっと拭くようにするといいです。被毛の汚れを取るにはこれで十分です。部分的にひどい汚れがついている場合には、汚れている箇所に泡立てた石鹸をつけて、タオルを当ててふき取るというのを何度か繰り返すときれいになります。

     

     

    POINTもし犬が嫌がるそぶりをみせたら、すぐに中止してください。無理にやるとタオルも人間も嫌いになってしまいます。

     

    基本的に健康でストレスが少ない犬は、洗ったり拭いたりなどはしなくても、清潔で臭いにおいなどありません。強いて言えば、天気のいい日にはお日様のにおいが、雨の日には雨のにおいがするぐらいでしょうか。

     

     

    わたしは犬猫の保護活動もしているので、ときどき保護犬猫を迎えますが、どの子もシャンプーしません。うちの犬猫たちは、ひどい皮膚病だった1頭を除いて、一度もシャンプーしたことがありません。

     

     

    でも散歩に連れて行くと、「洗うのが大変ですね」とか、「どこのシャンプーを使っているのですか」などとよく聞かれます。白い犬は、雨の後の泥んこ遊びが大好きで、茶色い犬になりますが、泥が乾けばみんな落ちて、真っ白な犬に戻ります。犬の被毛は高機能なのです。

     

     

    皮膚疾患がある場合

    以前うちで保護した犬は、皮膚疾患がひどかったため、治療方針を獣医師と相談して、定期的に洗う必要がありました。皮膚トラブルがある犬の場合は、漫然とシャンプーするのではなく、獣医師とよく相談することが大切です。

     

     

    その犬は、脂漏症、マラセチア、アカラス症にかかっており、痒くて引っかいた箇所が化膿して大変な状態になっていました。

     

     

    そこで、皮膚に分厚く堆積した老廃物をオイルパックで溶かしてからノルバサン(薬用シャンプー)で洗いました。これを数回おこなった後は、シャンプー頻度を減らしていき、数ヵ月後には週に1回程度お風呂に浸かってもらうだけにしました。

     

     

    半年ほどで症状は消え、脂漏症も数年後には完治しました。それ以来、お風呂には入れていません。

     

     

    POINT皮膚疾患がある場合は、シャンプーの仕方、頻度、シャンプー剤の選び方なども含めて、獣医師との相談の上、慎重におこなってください。方針に納得がいかない場合は、セカンドオピニオン、サードオピニオンを聞いてみることも重要です。

     

    皮膚疾患の際の洗い方

    次に、皮膚疾患でシャンプーする場合のコツについて説明します。

     

     

    シャンプーをするタイミング

    シャンプーは、犬の体調がよくて、天気のいい日中にするようにします。

     

     

    天気が悪い日は乾きもよくないですし、低気圧の影響で精神的に不安定になっていることもあるからです。

     

     

    シャンプーするための事前準備

    お風呂から上がったときにすぐに拭けるように、タオル類は浴室の入り口に置き、よく室内にはすべらないようにマットなどを敷いておきます。

     

     

    準備ができたら、犬に「お風呂に入ろうか」と声をかけます。黙って連れて行くのではなく、最初にお伺いを立てましょう。

     

     

    もしそこで嫌がったら、また別の日に延期します。無理にやると、お風呂嫌いが悪化しますので、いったん引き上げることが肝心です。嫌がらない状態でスタートするようにしましょう。

     

     

    シャワーは優しく短時間で

    いきなりシャワーを勢いよくかけると犬が驚いてしまいます。

     

     

    出だしは洗面器かバケツなどにお湯を入れて、手やひしゃくなどでそっと体にかけます。様子を見ながら少しずつかけるとあまり嫌がりません。顔はとくに慎重にして、手でそっと濡らすぐらいの方がいいです。嫌がるようなら省略します。

     

     

    犬がお湯に慣れてきたらシャワーに切り替えてもいいですが、ずっとひしゃくでもかまいません。お湯の温度は35度から37度と言われていますが、犬によっても違います。子犬や小型犬は体が冷えないように、とくに注意しましょう。

     

     

    シャンプーは泡立ててから手でそっともみ込んでいきます。原液をじかにつけたり、つけ過ぎたりするのは皮膚にダメージを与えます。くまなくきれいに洗うよりも、犬にストレスをかけないことを最優先してください。皮膚疾患も、ストレスで悪化します。

     

     

    時間は小型犬なら1分以内、大型犬でも5分以内で流し始めるようにしましょう。流すときもなるべくそっとします。体を押さえつけたりせずに、穏やかにやさしく声をかけながら、ゆっくりした動作で丁寧に洗い流してください。

     

     

    動くからといって叱ったり、イライラして乱暴に扱ったりすると、シャンプーが大嫌いになってしまいます。治療の一環で、やらなければならないことですから、自分自身もリラックスして、ゆったりとした楽しい気分でおこないましょう。

     

     

    流し終わると犬は体をブルブルして自分で水分を飛ばします。そうしたらすぐにバスタオルで包みます。押さえるようにして水気を吸収させるといいです。ゴシゴシこすると不快感を与えますから、乾いた部分で押さえるだけでいいです。

     

     

    乾いたらなるべく体から離してドライヤーをかけます。顔にかけると嫌がりますから、顔は手でガードします。ドライヤーは音が静かなものを選ぶようにしましょう。一箇所に当てすぎるとやけどをしますから、ゆっくり動かしながら、犬が嫌がっていないかどうかに常に気を配りましょう。

     

     

    まとめ

    シャンプーは、健康な犬には必要ありません。

     

     

    皮膚疾患がある場合にのみ、獣医師との相談の上、犬に不快な思いをさせないように気をつけながら、必要最小限の範囲で行いましょう。

     

     

  • 犬との遊び方 ~運動を兼ねた激しい遊びが必要?~

    犬との遊び方 ~運動を兼ねた激しい遊びが必要?~

    犬と遊ぶというと、どんなことを思い浮かべますか?

     

     

    ボールやディスクなどを投げて持ってこさせたり、追いかけっこしたりなどでしょうか。運動にもなるし、楽しそうに走り回っているから、そういった遊びが必要と思っている方が多いかもしれません。

     

     

    でも、写真を撮ってみると、口の端っこに皺を寄せ、きつい目をしていませんか?これをストレススマイルと呼んでいます。実は、犬は興奮しているのであって、楽しんでいるわけではないのです。

     

     

    ボール投げや追いかけっこは、人間が主導でおこないます。犬は付き合いがいいので、人間の誘いに乗ってくれますが、必ずしも犬が望んでいることではないかもしれません。

     

     

    ラブラドールやセッターなどの猟犬や、ボーダーコリーなど、一般的に運動が必要と考えられている犬も、人間がわざわざ走るように仕向けなければ走らないのです。

     

     

    あえて走って運動させないからといって、筋力が衰えたり、ストレスがたまったりはしません。むしろ走らせすぎると足腰を痛めますし、老化を早めることにもつながるのです。

     

     

    では、犬は本来、どういう遊びをするのでしょうか。犬は、人間があれこれさせようとしなくても、自分で遊びを考えられますし、バリエーションもとても豊富なのです。

     

     

    水の中に口を突っ込んで、息を吐いてぶくぶく泡を出したり、藻の類を引きずりまわしたり、穴を掘ったり、狩りの真似をしたり、おいしそうなドングリやいいにおいのする骨などを探したり、噛み心地のいい枝を持ち帰ったり…。

     

     

    人間が同じようにするのはちょっと難しい事もありますが、自分もいっしょに穴を掘ってみたり、犬が好きそうな物を探したりすると、いっしょに楽しめます。

     

     

    人間好みの遊びを押し付けるのではなく、犬好みの遊びに参加させてもらうようにすると、犬も喜びます。それに、わたしたちも、犬の世界を教えてもらえて楽しいですよ。

     

     

    今度、犬がどんな遊びをしているか、庭にいるときや散歩のときに観察してみてください。

     

     

  • バランスがよくておいしいごはんをあげよう!

    バランスがよくておいしいごはんをあげよう!

    犬に何を食べさせてあげたらいいかというのは、同居人にとって悩みの種です。

     

     

    最近では、さまざまな種類のドッグフードが市販されているので、どれを選んだらいいか迷ってしまいますよね。また、手作り食など市販品ドッグフード以外の選択肢もあります。そこで今回は、フードの選び方について解説します。

     

     

    犬に必要な栄養素とは?

    そもそも犬はどんなものを食べるのでしょうか?よく、オオカミの子孫だから肉食というようなことを聞くことがありますが、これは誤りです。犬は人間に家畜化されることで進化し、人間の余り物を食べてきたので、人間と同様に雑食性です。人間よりもわずかにたんぱく質の所要量が多いくらいです。

     

     

    犬に必要な3大栄養素の割合は、

     

    ・炭水化物60%

    ・たんぱく質25%

    ・脂肪15%

     

    とされています(環境省「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」)。

     

     

    塩分の過不足に注意しよう

    塩分については、成犬のナトリウム摂取量の目安は、体重1kgあたり50mgといわれています。市販フードのナトリウム含有量は約20~80mgとばらつきがありますが、犬が健康であれば、そんなに気にしなくても大丈夫でしょう。

     

     

    ちなみに、人間の推奨塩分摂取量の上限は1日に5g、ナトリウム量にして1日に約2,000mgです。体重50kgの人では1kgあたり40mg、60kgの人は33mgになるので、犬とほぼ同じといえるでしょう。(ただし、日本人はこの倍くらいの塩分を摂っています。)

     

     

    犬にあげると喜んで食べる人間の食べ物の中には、塩分が高いものもあるので注意が必要です。

     

     

    <塩分量の一例>

    ・焼きちくわ1本(50g)…塩分1.2g(ナトリウム472mg)

    ・フランクフルト1本(60g)…塩分1.1g(ナトリウム443mg)

    ・塩鮭辛口1切れ(80g)…塩分1.5g(ナトリウム590mg)

     

     

    つまり、もし体重5kgの犬が、これらを1本もしくは1切れ食べてしまうと、それだけで1日のナトリウム摂取量(250mg)を超えてしまいます。ドッグフードにはすでに必要な塩分が含まれているので、そこにこういう「おやつ」分が加わると、塩分過多になってしまうので気をつけましょう。

     

     

    犬が食べてはいけない食べ物に注意!

    犬は雑食性であるとは言っても、人間が食べても平気なのに、犬には毒になる食べ物があります。タマネギやチョコレートが犬にとって危険であることは一般的によく知られていますが、危険が及ぶ目安として以下の量を知っておきましょう。

     

     

    <体重1㎏あたりの半数致死量(摂取した動物の半数が死亡する量)>

    ・タマネギ…15~20g

    ・テオブロミン(チョコレート)…300mg(ミルクチョコ:約120g、ダークチョコ:約50g)

     

     

    体重5kgの犬ならこれを5倍するので、タマネギ1個、ミルクチョコ600g、ダークチョコ250gが半数致死量になります。もちろんこれより少ない量で死に至るケースもあります。犬がこれらのものを食べてしまったと気付いたら、よく様子を観察し、異常があれば動物病院へ連れて行ってください。

     

     

    ただ、これだけの量を犬が自分で食べるというのは、ないとはいえませんが異常な事態です。慢性的な高ストレス状態が疑われますので、その対策をすることも必要になります。

     

     

    市販フードの選び方

    犬に必要な栄養素を過不足なく摂るには、市販フードが手軽です。市販フードには「総合栄養食」と「一般食」があります。

     

     

    総合栄養食は、ペットフード公正取引協議会が犬に必要な栄養基準を満たしていると認めたフードで、一般食はこの基準を満たしていないフードです。毎日食べる主食には、必ず「総合栄養食」を選びます。

     

     

    ドッグフードの原材料にも注目しよう

    総合栄養食にもいろいろな種類があるので、よりよいものを選びたいものです。まずはどんな原材料が使われているかを見てみましょう。原材料は使用量が多いものから順に記載されています。とくに注意してチェックしたいポイントをみていきましょう。

     

     

    肉副産物

    肉副産物というのは、動物の内臓や骨、血液などのことです。腸の中に残っている糞便は製造過程で取り除くには手間がかかるので、フードによってはそのまま入っていることがあります。○○肉と書いてある場合には、人間の食品基準に不合格になった肉(病死した動物の肉など)を使用していることが多いと言われています。そうでない場合は、人間用食材使用などと記載してあるので、注意して見てみましょう。

     

     

    トウモロコシ、大豆など

    トウモロコシ、トウモロコシ紛、コーンミール、大豆、大豆ミールなどは、いずれも搾りかす(油を絞ったかすなど)を使用していることが多く、消化が非常によくありません。とくにトウモロコシ関連食材は、感情を安定させる作用があるセロトニンレベルを低下させるので、避けたほうがいいでしょう。

     

     

    添加物

    BHAやエトキシキンは抗酸化剤として添加されますが、健康上の問題が指摘されています。赤色○号、青色○号などというのは着色料で、犬に必要ないだけでなく、安全性が疑問視されています。

     

     

    以上のポイントをみて、お値段は張りますが、できれば人間の食品基準に合格した食材を使用し、危険な抗酸化剤や着色料などの合成添加物、コーンや大豆などを使用していないフードを選ぶようにするといいでしょう。

     

     

    ドライフードの保存方法

    ドライフードの場合、パッケージを開封したときに、油臭いにおいがすることがあります。そういうフードはやめましょう。また、開封したてはいい香りでも、徐々に香りがとんで酸化が進んでいきます。1ヶ月程度で食べきれる量を買うとともに、できれば冷蔵庫で保存しましょう。

     

     

    手作り食を取り入れてみよう

    市販フードは保存がきいて便利ですが、少し前から犬のご飯を手作りする人も増えてきました。手作り食の本も出版されていますし、犬にも手作り食は人気です。完全栄養食の市販フードだけあげていればいいという人もいますが、犬にも繊細な味覚があり、好みがあります。人間と同様、おいしいものが食べたいのです。

     

     

    手作り食の注意点

    犬のために手作り食を取り入れるのは、とてもいいことですが、その際には注意が必要です。犬の食事も栄養のバランスが大切です。肉ばかりだと腎臓に負担をかけ、野菜ばかりだと消化器に負担をかけるなどして、食事が病気の原因にもなってしまうこともあります。

     

     

    冒頭で述べたように、炭水化物60%、たんぱく質25%、脂肪15%という割合を守って作ることが重要です。

     

     

    野菜はあくが少ない種類にして、全体の1割以内にとどめましょう。自分で栄養素計算ソフトを使って栄養素をチェックしながらメニューを作るか、栄養素計算してあるレシピを採用するといいしょう。栄養素計算ソフトはフリーソフトも有料のものもあります。

     

     

    手作りする場合は、ネギ類やチョコレート(カカオ)のような、犬にとって害がある食材や、消化によくない食材は使わないように注意しましょう。もしも犬の栄養学的な知識がない場合は、しっかり勉強してからにしないと危険です。

     

     

    市販フードと手作り食の併用がおすすめ

    市販フードに手作り食を少し混ぜるか、最大でも半々ぐらいにするのが、それぞれのデメリットを補うという点で、もっともおすすめのやり方です。

     

     

    市販フードを使えば、微量栄養素をそれほど気にしなくてすみますし、手作り食を取り入れることで味気なさをカバーすることができるからです。

     

     

    肉の生食は危険

    しばらく前から、犬に主に肉を生で与える生食(BARFダイエット)というのが流行っていますが、これには注意が必要です。生食は、動物の体には酵素が必要ですが、酵素は熱に弱いので加熱しない食材を摂ったほうがいいという考え方に基づいています。

     

     

    ですが、肉を生で食べたとしても、「酵素や肉本来の栄養素」は胃酸により分解されてしまうので、そのまま小腸に届くことはありません。また、動物は食料として摂取したアミノ酸を材料にして、体内で酵素を作っていくので、生で摂取することによるメリットはありません。

     

     

    それどころか、加熱処理していない肉には、寄生虫や細菌性中毒のリスクがあります。犬の下痢・嘔吐の原因菌であるカンピロバクターやブドウ球菌、サルモネラ菌などは、冷凍しても不活性化できませんから、食中毒を引き起こします。犬は人間とともに進化し、人間の食べ物を食べてきたので、加熱食に適応しています。くれぐれも生肉は危険であることを知っておきましょう。

     

     

    犬に聞いてみよう

    フード選びは、犬の体調と嗜好を見ながら行うのがもっとも大切です。同居人がいくらいいフードだと思っても、犬の体調が悪くなったり、喜んで食べてくれなかったりしたら意味がありません。

     

     

    よさそうなフードを見つけたら、少し食べさせて様子を見ましょう。もし問題がなさそうなら、いままでのフードに混ぜて、少しずつ新しいフードの割合を上げていってください。そうすると、無理なく切り替えることができます。犬にもぜひ、体にいい食事を楽しんでもらいましょう!