投稿者: inusodate

  • 犬の多頭飼育のメリット・デメリット

    犬の多頭飼育のメリット・デメリット

    仲間を欲しがっているとは限らない

    うちの犬はひとりぼっちでつまらなそう、いっしょに遊ぶ仲間がいると楽しく暮らせるかも・・・。

     

     

    犬と暮らしている人は、誰でも一度はそう思ったことがあるでしょう。この考えは間違っていません。犬は社会性が高い動物なので、仲間と交流することは社会的欲求のひとつとしてとても重要だからです。犬は同種の犬はもちろんのこと、異種の人間や、人間と暮らしている猫などの動物とも仲間になることができるという、すばらしい能力を持っています。

     

     

    だったら、仲間がたくさんいたほうがいいし、それが犬だったらなおのこといいだろうと思う人も多いでしょう。ですが、多頭飼育には気をつけるべきポイントがいくつかあります。それを考えてみましょう。

     

     

    まず、もっとも大切にしなければいけないのは、先住犬の意思であるということをよく覚えておきましょう。ひとりぼっちでつまらなそうと思っているのは人間だけで、犬はひとりのほうがいいと思っているかもしれません。

     

     

    散歩のときに他の犬に吠えかかるとか、突進するなどという場合は、他の犬と交流するときのマナーを学んでいない、言い換えれば社会化不足ですから、他の犬といっしょに暮らす準備ができていないということです。そういう状態でいきなり他の犬を迎え入れても仲良くはできません。社会化期を過ぎてしまった犬が、改めて犬との付き合い方を学ぶには、同居人の長期にわたる忍耐強いサポートが必要です。

     

     

    では、よく社会化された犬の行動とはどのようなものでしょうか。他の犬に会ったときに、尻尾をゆっくり振りながら、ゆったりした速度で近づいて、顔を背けたりお辞儀をしたりといったカーミングシグナル(犬のボディランゲージ)を出しながら、静かににおいの交換をして、短時間で立ち去るという行動ができれば、犬との付き合い方を理解しているということです。その場合は他の犬を受け入れることができます。

     

     

    相性に注意

    ですが、気をつけなければいけないのは、犬にも人間と同じように相性があるということです。おとなしい先住犬のところに、元気いっぱいな新入りが来たら、先住犬は疲れてしまいますし、その逆もあります。年齢差もまた重要です。年齢が近すぎると喧嘩しやすくなります。同性同士では3歳以上、異性同士では2歳以上離れていたほうがうまくいきやすい傾向があります。後から迎えるのが子犬だったら大丈夫かというと、そうとも言えません。子犬は活発なので、先住犬がうっとうしがることがあります。

     

     

    それ以外にも、はっきりした理由はなくて、なんとなく好きとか、なんとなく嫌いというのもありますから、家に迎える前に何度も会わせてみて、お互いに友好的な関係が築けそうだと確信してから迎えるようにしましょう。

     

     

    いっしょに暮らせば何とかなるというのは、あまりに楽観的な考えです。もし仲良くならなかった場合、嫌いな相手と一生いっしょに暮らさなければならなくなるので、お互いに多大なストレスがかかります。人間が気に入った犬を迎えるのではなく、先住犬の気持ちを第一に考えてあげることが大切です。

     

     

    十分に落ち着いている?

    社会化や相性の問題以外に、他の犬を受け入れられるかどうかには、先住犬の気持ちのゆとりも関係します。先住犬のストレスレベルが高くてイライラしていると、新しい仲間を受け入れるのが難しくなります。

     

     

    後から迎えた犬は、環境が変わるので少なからずストレスを受けていますから、先住犬が十分に落ち着いていないと、けんかが頻発することになります。先住犬にストレス行動(よく吠える、興奮しやすい、散歩のときにリードを引っ張る、他の犬に攻撃的な態度を取るなど)がある場合は、後から来た犬にもその行動が伝染します。

     

     

    そうなると、それぞれのストレスが倍増して、けんかが起こりやすくなり、それによってまたストレスがかかるという悪循環に陥ります。新たに犬を迎えるのは、先住犬のストレス行動がなくなって、落ち着いて行動できるようになってからにしましょう。

     

     

    人間側の問題

    犬側の受け入れ態勢だけでなく、犬と暮らす人間側の受け入れ態勢についても整えておく必要があります。新たに犬を迎えると、同居人の負担も増えます。犬を迎える前に、そういう負担に耐えられるかどうかについて、よく考えてきましょう。食費や医療費などについてはもちろんのこと、身の回りの世話にかかる時間も倍になります。

     

     

    散歩はいっしょに行けばいいと考えている方もいるかもしれませんが、それではお互いに満足できません。それぞれの犬によって、行きたいコースやにおいを嗅ぎたい場所は違いますから、一緒に連れて行ってしまうと、それぞれが我慢を強いられてしまいます。それにより散歩の質は低下し、日々のストレス解消が不十分になります。

     

     

    さらに、1頭ずつの散歩には、同居人と1対1で交流するという意味もあります。他の犬を気にせずに、同居人に思う存分甘えることもできる貴重な時間なのです。いっしょに連れて行ってしまうと、新入り犬が来る前よりも同居人との交流時間が減りますから、不満が生じます。散歩にはかならず1頭ずつ連れて行ってあげるということが、犬の満足度を高めていい関係を築くために重要なことです。

     

     

    もし、それが大変だと思うのであれば、犬を新たに迎えるのはやめましょう。犬の頭数を、1頭ずつの散歩ができる範囲にとどめておくことが、犬の幸せのためです。

     

     

    こうした身の回りの世話に加えて、動物たちが平和に共存できるように、気を配ってあげることも同居人の仕事です。頭数が増えれば、たとえ仲がよくても小競り合いが増えますから、いつも気を付けていて、本格的なけんかに発展しないように、すぐに介入してあげることが必要です。けんかを放置していると、お互いに対してどんどん悪い関連付けをしてしまいます。

     

     

    けんかを防ぐには、小競り合いが始まりそうになったときに、タイミングを逃さずに、落ち着いて、無言で、黙って、穏やかに、2頭の間に体を割り込ませます。これは動物同士が使うカーミングシグナルです。そして、一瞬落ち着いたすきに、2頭を引き離すように誘導しましょう。犬同士はよくこのようにして紛争を回避しています。

     

     

    複数の犬が平和に暮らすには、それぞれに安全な避難場所の確保ができるようにしてあげることが必要です。少ない資源をめぐって争いが起きないように、快適な寝場所を多く設置しましょう。室内では快適な場所は限られていますし、同居人もせいぜい数名しかいないのですから、犬の数は2~3頭が限度といえます。

     

     

    新たに犬を迎えることで、犬のQOL(生活の質)が低下するようなことがあってはなりません。QOLを向上ないし維持できるという見通しが持てれば、多頭飼育は犬にとっても人間にとっても楽しいものとなります。

     

     

    多頭飼育のメリットとデメリット

    多頭飼育には、どんなメリットがあるでしょうか。冒頭で述べたように、犬は社会性が高い動物です。その社会的欲求を、相性のいい犬仲間と暮らすことで満たすことができます。犬は犬同士のほうがスムーズにコミュニケーションがとれますから、お互いによく分かり合うことができます。円滑なコミュニケーションは、ストレスの解消にも役立ちます。ひとりさびしく暮らしていた犬が、仲間を得て元気になることもあります。

     

     

    それから教育効果も期待できます。片方が成犬で、片方が子犬の場合、成犬が子犬に犬の世界のさまざまなことを教えてくれますから、人間が教えるよりもずっと的確で効率のいい子犬育てができます。経験豊富でよく社会化された成犬がいる場合、人間が子犬に教えることは何もありません。これは人間にとっても、とても大きなメリットです。

     

     

    ところが、先住犬の社会化が不十分で、ストレス行動がたくさんあると、子犬は実に効率よくそれらを吸収しますから、困った行動だらけの犬に育っています。そうなると、同居人の苦労は倍増します。

     

     

    多頭飼育には犬と同居人の双方にとってのメリットもありますが、先住犬の状態と自分自身の暮らしぶりを冷静に判断しないと、それらすべてがデメリットになってしまう危険性もあります。憧れや願望などで新たに犬を迎え入れて、みんなが苦労するなどということのないように、慎重に検討しましょう。

     

     

  • 犬と一緒に寝る幸せ

    犬と一緒に寝る幸せ

    皆さんは犬と一緒に寝ていますか?

     

     

    犬と一緒に寝ることをとってもお勧めしています。お互いの体温が伝わって安心した気持ちで眠ることができます。

     

     

    しかし、「犬と一緒に寝ると犬がわがままになる」「一緒に寝ると噛み癖がある犬はひどくなる」「一緒の高さで寝ると上下関係が逆転する」という情報をよく目にするため、犬と暮らしたら一緒に寝ることを楽しみにしていても躊躇したり、犬と一緒に寝てはいけないんだと思ったりする方も多いのではないでしょうか?

     

     

    ですが、「犬と一緒に寝ると犬がわがままになる」「一緒に寝ると噛み癖がある犬はひどくなる」「一緒の高さで寝ると上下関係が逆転する」というのは完全な誤解です。そもそも犬は人間に対しても同居動物に対しても上下関係をつくることはしません。

     

     

    また、犬は一緒に寝ると精神的に安定し、とても落ち着きます。自分の好きなところで、自由に寝るというのは、私たちにとってもより良い暮らしをするために大切なことです。犬も同じです。犬と人間は種族が違い、習性が違うことはありますが、基本的に感じることや気持ちは同じです。

     

     

    そして犬は社会性が高い生き物であるために、離れたところに一人クレートで寝なければいけない状況はとても苦痛を感じたり、一人ぼっちでとても不安に感じたりしてストレスを受け続けながらなかなか眠れなかったり、寂しくて吠えたり、鼻鳴きしたり、眠ることができても浅い眠りであったりしながら心身ともに疲弊していきます。

     

     

    それは落ち着きがない、よく吠えるなどのいわゆる問題行動として現れたり、体調面の悪化として現れたりします。

     

     

    猫と暮らしている人は「冬に猫が布団に入ってくるから幸せ!」とよく言っています。犬と猫はちょっと食べ物が違ったり、コミュニケーションが多少違ったりしますが、基本はあまり変わらないように思います。だから猫と一緒に寝ていいように、犬とも一緒に寝て何も問題ありません。

     

     

    一緒に寝ると犬ととても仲良くなれます。よく知っている犬の泊まりのシッターをしたときも、お布団に一緒に寝たので前よりもずっと仲良くなれたという話をよく聞きます。

     

     

    ここで誤解してほしくないのは、自分がいっしょに寝たいから寝るのではなく、犬が好きなところで自由に寝られるようにすることが大切だということです。

     

     

    くっついて寝たい派やベッドの近くで寝たい派、同じベッドでも足元で寝たい派、枕を一緒に使いたい派など、犬それぞれによっても好みがあります。

     

     

    また、季節によっても寝たい場所が変わります。冬は寒いからくっついて寝たいけど、夏は暑いからひんやりした床で寝たいということもあるでしょう。

     

     

    また今日はお父さんと寝る、明日はお母さんと寝るなどその日の気分や気候によっても寝る場所を変えて気持ちよく眠ることができると、眠りが深くぐっすり眠ることができます。睡眠の質は犬の生活の質、体調にとても大きな影響があるので大事にしましょう。

     

     

    犬からお誘いがあったときに、もしいっしょに寝ることをためらっていたら、ぜひ一緒に寝てみてください。お互いに幸せな時間を過ごすことができますよ。

     

     

    「おやすみ」「おはよう」「今日はちょっと寒いね」と言いながら布団で過ごしたり、起きたらかわいい寝顔がすぐそばにあったりする幸せは格別です。

     

     

  • 犬がトイレを覚えない?犬が粗相をしてしまう原因と対処法

    犬がトイレを覚えない?犬が粗相をしてしまう原因と対処法

    犬が室内のあちこちで粗相をするというのは困りものです。できれば室内は汚さないで欲しいと思うことでしょう。

     

     

    なぜ犬はトイレ以外の場所で排泄、すなわち粗相をしてしまうのでしょうか。ほとんどの方は、「犬がトイレの場所を覚えないからだ」と考えていると思います。ですが、実際には、そうでないことのほうが多いのです。粗相の原因には以下のようなものがあります。

     

     

    犬の粗相の原因とは

    犬がトイレ以外の場所で粗相をしてしまうときには、以下のような原因が考えられます。

     

     

    1.病気によるもの

    まずは病気がないかどうかをチェックしましょう。もっとも一般的なのは「下部尿路疾患」です。これは膀胱炎、尿道炎や結石症などの総称で、頻尿や血尿、排尿困難などの症状があります。この病気になると排泄のコントロールができなくなって、トイレ以外の場所で排泄することがあります。

     

     

    排泄の格好をするのに尿が出ない、もしくは少量しか出ない、よく性器を舐めるなどの症状が見られたら、下部尿路疾患を疑ってみましょう。

     

     

    そのほか、水頭症や後頭骨・頚椎形成不全などの影響で、頻繁に排泄したり、粗相したりすることがあります。これらの疾患は小型犬や超小型犬には非常によく見られますが、簡単に治るものではないので、粗相も受け入れてあげることが必要になります。

     

     

    それ以外にも、神経系の疾患などで粗相していることもありますので、動物病院で相談してみるといいでしょう。

     

     

    2.ストレスによるもの

    もっとも多いのがストレスによるものです。わたしたちも、大事な試験やプレゼン、発表会の前などには、緊張してトイレに行きたくなるということがあります。これは緊張に伴う精神的なストレスが原因です。

     

     

    よく室内を走り回っている犬は、頻繁に排泄しますが、これは興奮によるストレスと、運動による刺激が原因です。慢性的なストレス状態では頻尿が起こりやすくなりますし、さらに犬特有のマーキング(少量の尿をあちこちにかける)を頻繁にするようになります。ひどい場合は、数秒に1度という頻度でマーキングすることもあります。

     

     

    とくにケージやクレートなどに閉じ込めていた犬を、ケージから開放したときに、このような頻繁なマーキングがよく見られます。

     

     

    これは「犬がトイレの場所を覚えていない」のではなく、また一般的に言われているように、「縄張り意識からマーキング」しているのでもありません。自分では出ることができない狭い場所に閉じ込められているストレスが原因の、ストレス反応なのです。

     

     

    ですから、叱っても直りませんし、トイレの場所を教えても解決しません。それは、わたしたちが緊張したときに、トイレに行きたくなるのを抑えることができないのと同じ理由によるものです。

     

     

    長時間留守にして帰宅したときに、犬が靴の上に粗相していたなどということがあります。「腹いせ」にわざとやったのだと思いがちですが、犬は「腹いせ」などしません。叱ったあとに粗相した場合も、同じことが言われますが、どちらもストレスによるものです。

     

     

    3.何らかの理由でトイレに行けない

    意外と見落としがちなのが、物理的にトイレに行けない、あるいは心理的に行けないために、粗相をしていることがあるということです。

     

     

    たとえば、外で排泄するのが好きな犬が、室内に閉じ込められてしまったら、我慢するか粗相するかしか選択肢がなくなります。我慢できなくなれば粗相するしかないでしょう。夜寝る前に排泄させれば、通常の成犬は朝まで我慢できますから、そうしてあげましょう。

     

     

    心理的に行けないというのは、室内トイレを使っていて、トイレシートが汚れているのが嫌で、シートの外にするというようなケースです。このような場合は、常にトイレを清潔に保つようにしましょう。トイレシートの素材が嫌いということもあるので、お好みのものを見つけてあげます。使い捨てのものだけでなく、洗える布シーツもあります。

     

     

    また、一度粗相を叱られてしまうと、「排泄すると叱られる」と学習してしまったがために、トイレに行けなくなる犬もいます。そうなると、人から見えない物陰に隠れて排泄するようになりますし、叱られるストレスで頻尿になるためさらに叱られて、悪循環から抜け出せなくなります。

     

     

    叱るのはきっぱりやめて、犬が安心かつ安全に排泄できるように、そっとしておいてあげましょう。このような場合は外で排泄する習慣にすると、失敗なくできるので犬も安心です。

     

     

    ストレスで粗相をするようになってしまった犬への対処法

    それでは、粗相をするようになってしまった犬には、どのように接すればいいでしょうか。何が原因であっても、排泄の失敗には多かれ少なかれストレスがかかわっているので、まずはストレスを減らすことが大切です。

     

     

    ストレスの原因には次のようなものがあります。

     

    • ・叱責
    • ・犬の要求を無視すること
    • ・ケージやサークルの使用
    • ・自由に部屋を行き来できないこと
    • ・一日に6時間を越える留守番
    • ・ボール投げや追いかけっこなどの興奮するような遊び
    • ・早足での散歩
    • ・人間の命令に従わせるトレーニング
    • ・室内で人間がバタバタと行き来すること
    • ・かまいすぎ
    • ・家族のけんかや不和
    • ・旅行や外出に連れて行くこと
    • ・食事や散歩の時間が決まっていないこと
    • ・散歩から帰って足を拭くこと
    • ・シャンプーやトリミング
    • ・食事や散歩の時間が決まっていないこと
    • ・人間の希望を押し付けること

     

     

    これらを可能な限り改善してみましょう。根本原因がなくなれば、問題は解決します。根本原因をそのままにしておいて、いくら対症療法を行っても、たいした効果は得られません。このことをしっかり認識することが大切です。

     

     

    とくに粗相は、ストレスが原因であることが圧倒的に多いので、ストレスマネジメントが決定的に重要です。その上で、トイレでない場所で排泄するという習慣をなくすようにしていきます。

     

     

    排泄は「屋外」でさせる

    動物は自分の巣穴を汚さないという習性があります。犬も本来は、自分の生活スペースを汚さないものです。ところが、子犬のころに、ペットショップで長い間狭いショーケースの中に入れられていて、その場で排泄することを余儀なくされた犬は、生活スペースをきれいに保つことにあまり関心を示さなくなります。

     

     

    また、高ストレス状態が続いて粗相し続けた犬も、同じような傾向があります。粗相の習慣がついた犬には、排泄は屋外でするというわかりやすいルールから始めたほうが、うまくリセットできます。

     

     

    ヨーロッパでは犬は基本的に室内で飼育するのが一般的ですが、排泄はかならず外でさせます。室内トイレもトイレシーツも売っていません。代わりに、6時間に1度排泄のために外に出さなければいけないという法律がある国さえあります。

     

     

    そのおかげで、トイレの粗相はほとんど問題になりません。トイレのタイミングで外に出せば、家の中で粗相をせずにすむのです。

     

     

    外での排泄を習慣にするには、決まったスケジュールで犬を外に連れ出すだけで十分です。それによって犬は巣を汚さない習性を取り戻すことができます。

     

     

    そのためには、次のようなスケジュールで、犬をトイレに連れ出すといいでしょう。

     

    1. 朝、犬が起きた直後
    2. 朝の散歩
    3. 朝の散歩と夕方の散歩の間が長いときはその間に1回
    4. 夕方の散歩
    5. 寝る前

    排泄のための外出は、短時間でかまいません。ただし、排泄の時間は犬の状態によります。ストレスレベルが高いと興奮しやすいので、短時間では帰らないことがありますが、ストレスレベルが下がってくれば、文字通り、排泄をするだけで家に帰ってくれます。子犬の場合は、上記以外に、食後と寝て起きた後にも毎回トイレに連れ出します。

     

     

    成犬も子犬も、間に合わなかったときのために、室内にもトイレを設置しておきます。ですが、室内トイレはあくまでも予備であり、外で排泄する習慣にしたほうが、早く巣を汚さない習性を思い出してもらえます。

     

     

    外トイレが習慣になると粗相の問題はなくなる

    外での排泄が習慣になると、留守番のときに困るという人がいるかもしれません。ですが、排泄を我慢できないほどの時間(目安は6時間)、留守にしないということは、犬のQOL(生活の質)を保障し、ストレスを増やさないために、とても重要なことです。

     

     

    もし、犬を6時間以上留守番させなければならない状態で犬と暮らし始めてしまった場合には、ペットシッターを利用することをおすすめします。プロでなくても、身内や友達、近所の方などでも十分です。

     

     

    また、外で排泄する習慣をつけると、病気になったときに困るという人がいます。ですが、自力で歩けないということは、イコール寝たきりということです。寝たきりになればオムツを使用するか、ペットシーツなどを敷きます。

     

     

    もし高齢になったとしても、排泄のときにはきちんとトイレに行こうとするものです。それは外でも室内でも同じです。トイレに行けない状態というのは寝たきりということです。寝たきりになったら防水シーツ(ペットシーツなど)を使用します。これは人間とまったく同じです。

     

     

    また、雨や嵐の日に困るという人もいますが、そういう日には外でトイレだけすばやく済ませればOKです。室内にもトイレがあれば、犬も雨の日にはそれを使うかもしれません。

     

     

    外トイレにすると、気分転換にもなるので、犬はよりいっそう落ち着きます。室内も清潔に保てるので、一石二鳥です。ぜひとも外トイレの習慣をはじめてみましょう。

     

     

  • 汚い!?やめさせたい!?犬の食糞のお悩み

    汚い!?やめさせたい!?犬の食糞のお悩み

    犬の食糞に、悩んでいませんか?

     

     

    人間は通常しないことなので、見ていて気持ちが悪いと感じる人が多いかもしれません。

     

     

    一口に食糞と言っても、自分の糞を食べる場合と、他犬のを食べる場合と、他の動物のを食べる場合とがあり、それぞれ性質が違いますので、そこからみていきましょう。

     

     

    自分の糞を食べる

    自分の糞を食べるのは、ペットショップや多くの犬を繁殖しているブリーダーから迎えた犬に非常によく見られる行動です。

     

     

    そういう犬は、子犬のころケージにずっと閉じ込められていて、そこで排泄することを余儀なくされることがほとんどです。糞で汚れるのが嫌なのと、著しく刺激に乏しい環境からくる退屈から、自分の糞を食べているうちに、習慣化すると考えられています。

     

     

    そういう場合、決しておいしそうに食べてはおらず、ちょっとまずいけど食べる…みたいな顔をしているのではないでしょうか。

     

     

    自分の糞を食べるのは、習慣化していることが多いので、食糞防止シロップなんかでは直らないことが多いです。

     

     

    自分の糞を食べても健康上は何の問題もないですが、巣を汚さないという犬の習性を尊重して、排泄を外でさせてあげると、食糞もしなくなっていきます。

     

     

    他の犬の糞を食べる

    他犬の糞を食べることについては、よく見ているとたいてい消化不良気味なものを食べています。これは、栄養がまだ残っているので、それを食べていると思われます。

     

     

    そういう場合は、ごはんを食べるときと同じような様子で食べていることが多いです。

     

     

    これもワクチンをしていれば特に気にすることもないので、自分が先に見つけて回避できなかったときは、見ないフリをしていましょう。

     

     

    他の動物の糞を食べる

    猫糞などの他の動物の糞は、実は珍味なのです。

     

     

    これまでと同様、食べても問題ないですし、明らかにおいしそうに食べるので、自由にしてもらいましょう。

     

     

    ストレスレベルが高い犬の食糞の特徴と対処法

    ストレスレベルが高く、興奮している犬は、際限なく糞探しをしたり、片っ端から全部食べようとしたりします。

     

     

    食べ過ぎれば吐いたりするので、そういう加減ができないうちは、適当なところで「もうそろそろやめようか」と交渉してみましょう。ですが、そういうときには、なかなか聞いてもらうのが難しいので、最初から糞が多い場所は避けたほうがいいです。

     

     

    やたら糞ばかり探しては食べるという場合は、ストレスレベルが高いということだと思って、ストレスを減らすことに励むと、だんだんやらなくなってきます。

     

     

    いずれにしても、人間が食糞に過剰反応したり、吐き出させようとしてあたふたしたりするのが最もよくないです。そういうことをしていると、ますます食糞に執着するようになります。

     

     

    知らん顔してストレスを減らすと、気にならない程度にまで落ち着くので、長期計画でそれをめざしましょう。

     

     

    回虫や鉤虫が気になるという声もききますが、フィラリア予防薬で同時に駆除できますので、心配しなくて大丈夫ですよ。

     

     

    食糞は犬の習性の一つ

    食糞は、人間自身が気にしないようにするのが難しいだけで、犬にとってはごく普通の行動なのです。

     

     

    もしお悩みの方がいたら、犬の習性を受け入れることからはじめてみましょう。

     

     

    犬の習性・行動についての理解を深め、そして、犬は人とは違う行動をするということを受け止めると、お互い益々楽しく過ごせるようになるでしょう。

     

     

  • 犬が散歩で歩かない原因と対策

    犬が散歩で歩かない原因と対策

    犬が散歩で歩かないのはなぜ?

    日々の暮らしの中で、犬にとって最大のイベントは散歩です。散歩の準備をはじめると、大喜びで跳ね回り、リードをつけるのを待ちかねて、玄関から飛び出していく。犬といえばこんなイメージがありますし、またそういう犬は多いものです。

     

     

    その一方で、散歩に行きたがらない、散歩に行ってもあまり歩かずにすぐに帰りたがるという犬も、実際には少なくないのです。楽しいはずの散歩なのに、なぜ歩かないのでしょう。その原因を考えてみましょう。

     

     

    急に散歩に行きたがらなくなった場合

    まず、いままで喜んで行っていたのに、急に行きたがらなくなったという場合には、体調不良や病気、怪我などが考えられます。元気がない場合には獣医の診察を受けましょう。

     

     

    前回の散歩で、花火や爆竹などに遭遇したり、他の犬に襲われるなどの怖い体験をしたなどということがあったら、それが原因で散歩自体が怖くなってしまったのかもしれません。

     

     

    無理に連れて行こうとせずに、自分から行く気になるのを待ちます。落ち着いた安全な環境で、2~3日のんびりすごしていると、少しずつ回復してきます。

     

     

    散歩の準備をすると逃げていく場合

    次に、散歩の準備をするといつも逃げて行くという場合です。

     

    これは散歩自体が嫌だということも考えられますが、首輪やハーネス、リードなどを装着するのが嫌なのかもしれません。早く着けようとして、追いかけまわしたりしていませんか?

     

     

    追いかければ犬は逃げて追いかけっこになりますから、玄関先で犬具の準備をして、静かに座って待っていてください。犬がそばに来たら、犬の真正面からではなく、横や後ろの方から、ゆっくりした動きで落ち着いて装着します。

     

     

    慌ててバタバタ着けようとすると犬は興奮したり逃げようとしたりしますから、落ち着いて行うことが重要です。

     

     

    それから、首輪やハーネスなどがきついなど、痛みや不快感から嫌がることもあります。犬が引っ張ると首が絞まるチョークチェーンやスリップカラー、同じく引っ張ると胴が締まるハーネスや、マズルを縛るタイプの犬具などは、犬に痛みや不快感を与えます。

     

     

    また、足を通すタイプのハーネスは、装着時に人間が足を持つことで嫌がるようになりやすいです。散歩の時には、犬の体に負担をかけない、頭からすっぽりかぶるタイプのハーネスがお勧めです。

     

     

    外に出るまでの通り道が苦手ということもよくあります。

     

     

    最近では、犬と暮らせるマンションが増えてきました。こうしたマンションでは、共有スペースを歩く際に犬を抱っこするようにというルールを定めているところが多いようです。そうやって狭い廊下を通ったり、エレベーターの中にいたりするときに、ほかの人や犬と会うと吠えてしまう犬もいます。

     

     

    逃げ場がないところで人や犬と接近する恐怖から、「あっちいけ」と吠えるのです。その際に、よそ様の手前、「ダメでしょっ!」などと叱ってしまうと、ますます犬は廊下やエレベーターが苦手になります。そこを通るのが嫌で散歩に行きたがらなくなってしまうということもよくあります。

     

     

    こういう場合には、人や犬などがなるべく少ない時間帯に散歩に出るようにしましょう。吠える場合は、深夜、早朝は迷惑になるので、時間帯をずらします。叱ると吠えが悪化しますから、黙っていてください。

     

     

    人間がイライラしたり、「あ、また吠えた。苦情を言われるかもしれない」などとビクビクしたりしていると、犬はますます不安になって吠えます。逆に、人間が落ち着いていて、「大丈夫、怖くないよ」という雰囲気をかもし出していると、犬も落ち着いて吠えずにいられます。

     

     

    共有スペースの苦手を克服したら、喜んで散歩に行くようになった犬もいます。

     

     

    社会化不足が原因かも

    共有スペースの抱っこは嫌がらない、あるいは一軒家に住んでいるのに、散歩に行きたがらないという場合もあります。これは、子犬のときに散歩を始める時期が遅くなった犬によく見られます。

     

     

    子犬のころには、外界からのさまざまな刺激に慣れやすい時期があります。これを社会化の感受期といい、生後3週齢にはじまって、10~12週齢ぐらいの間に完了すると言われています。この時期に適度な刺激にさらされることで、子犬は周りの環境に適応していくのです。

     

     

    ところが、ワクチンプログラムが完了するまで外に出さずにいると、感受期を逃してしまいます。その結果、散歩で出会う刺激を脅威に感じるようになってしまうのです。また、感受期に怖い体験をしてしまうと、その記憶が強く残り、生涯にわたって怖がるようになってしまうことがあります。

     

     

    このような場合には、刺激がなるべく少ない場所につれて行きます。それによって、散歩では怖いことは起こらないということを、学習し直してもらうのです。

     

     

    車や自転車が歩行者のすぐそばをすり抜けて行くような道路や、駅周辺などの人通りが多い場所、車がビュンビュン走っていくような大通りのわきの歩道などは、犬にとっては怖いものです。

     

     

    また、子供は急に走り出したり大声を上げたりするので、犬には脅威になります。幼稚園児や小学生などに会わず、車や人などが少なくて、ところどころに草や植え込みがある、静かな場所を歩くようにしましょう。

     

     

    近所に原っぱや河川敷、人が少ない自然公園などがあれば、そこに行ってみてください。その際にも、先に書いたような静かな道を通ります。にぎやかな道しかない場合は、キャリーバッグなどに入れるか車に乗せるなどして広い場所まで連れて行き、そこから散歩を開始します。広々して自然豊かで静かな所で、人も犬もリラックスしてのんびり散歩するのが一番です。

     

     

    もし犬が怖がって立ち止まったり固まったりしたときには、「そんなの平気だから歩きなさい」と無理強いしたりせずに、「そうか、怖いんだね」と犬の気持ちに寄り添ってあげるようにすると、少し安心してくれます。

     

     

    まずは怖い刺激が届かない安全な場所に避難し、しばらく一緒に休憩して、犬が落ち着いたらまた散歩を再開します。無理そうならそのまま帰宅しましょう。そうやって犬自身が負担にならないように配慮することで、少しずつ刺激を受け入れられるようになるのです。

     

     

    慣らすのではなく、犬が慣れるのを待つという意識でいることが大切です。スパルタ式に無理強いすることは、さらに恐怖感を植え付け、苦手なものをトラウマにしてしまいますから、十分に注意しましょう。

     

     

    散歩場所と散歩の仕方・道具にも気をつけよう

    それほど苦手なものが多くない犬でも、静かで自然豊かなところを散歩場所に選ぶことをお勧めします。犬によって好みは違いますから、犬が一番リラックスするような場所を探しましょう。

     

     

    たかが犬の散歩とあなどってはいけません。犬にとっては散歩が日々の暮らしのなかでの唯一の楽しみなのです。その内容を充実させてあげることが、犬の生活の質を向上させることにつながります。

     

     

    散歩の内容がつまらないと、散歩も嫌いになってしまいます。長い距離を歩く必要はありません。ゆっくりした速度で、犬の気が向くままにただブラブラしたり、草むらに鼻を突っ込んだり、空気のにおいを嗅いだりして、楽しむことのほうが重要です。

     

     

    そのためには、もっとも多く出回っている1.2メートルの短いリードではなく、犬が自由に動ける長いリードを使いましょう。小型犬で3メートル、中大型犬で5メートル、超大型犬で8メートル程度が目安です。長いリードでゆったり歩く散歩に切り替えたら、楽しそうに歩くようになったという話をよく聞きます。

     

     

    人間の場合も、わき目もふらずにまっすぐ歩くのは、運動会や競技会の入場行進ぐらいです。自然公園や野山を散歩するときに、そんな歩き方をする人がいるでしょうか。

     

     

    犬の場合も同じです。散歩は力を抜いて、ブラブラするものです。人間のそばにピタッとついて歩かせる必要はありません。人も犬も一緒にいながら適度な距離を保ち、お互いのことを目の端っこで気にしつつ、それぞれが自分なりに楽しみましょう。

     

     

    そしてときどき、犬が興味を持っているものを自分も体験してみましょう。犬にかれらの世界を教えてもらうのです。これが犬と一緒に散歩をする最大の楽しみなのです。

     

     

    散歩嫌いを克服し、楽しい散歩ができるようになると、犬も人間も毎日の暮らしがずっと楽しくなります。そうなるように、安全な環境を提供して、犬が慣れるのを待っていてあげましょう。