散歩中に、他の犬に出会うと、急に吠えたり興奮してしまう。
そんな場面に困っている方はとても多いのではないでしょうか。
犬が吠えながらリードを引っ張り、人も慌ててリードを引き返す・・。
散歩中にそんなやりとりが続くと、犬も人も落ち着いて散歩を楽しめなくなってしまいますよね。
「吠えたらダメ」、「お友だちじゃない」と叱る場面をよくみますが、叱ったりリードを強く引いたりしても、吠えが改善することはありません。
まずは、犬がなぜ他の犬に吠えるのか理解することが大切です。
他の犬に吠える理由
犬が他の犬に吠えるとき、そこには必ず理由があります。
よくある理由は次のようなものです。
- 怖くて近づいてほしくない
- 興奮して遊びたくなっている
- どう接していいか分からない
この中で最も多いのは、「怖い」という気持ちです。
犬は、「もうこれ以上近づかないでほしい!」と思うとき、吠えることで相手に距離をとってもらおうとします。
つまりこの時の吠えは攻撃ではなく、「これ以上近づかないで」というメッセージであることがほとんどです。
犬同士の付き合い方を学ぶ機会が少ない
でははぜ、犬は他の犬を怖がるのでしょうか。
その背景には、犬の流通の問題があります。
多くの犬は、非常に早い時期に母犬や兄弟たちと離されてしまい、一人になります。
本来なら兄弟たちと遊びながら学ぶはずだった、
- 犬同士の距離感
- 挨拶の仕方
- 相手の気持ちの読み取り方
といったことを学ぶ機会が少なかったのです。
そのため、散歩で他の犬に出会っても、どう接したらいいか分からないという状態になりやすいのです。
分からない相手が近づいてきたら、私たちも不安になりますよね。
犬も同様に戸惑っているだけなのです。

吠えるほど吠えは強くなる
犬が吠えたときに叱ってしまうと、状況はむしろ悪くなります。
他の犬が近づく→犬が怖くて吠える→飼い主が叱る
こうなると犬は、「他の犬が来ると怖いことが起きる」と学習するようになります。
すると次からは、他の犬の存在が分かるともっと早い段階で強く吠えるようになるのです。
ですので、吠えをやめさせようとすればするほど、吠えが強化されてしまいます。
まずは犬に会わない散歩を
他の犬に吠えてしまう場合、まず大切なのは、犬に会わないように散歩をすることです。
例えば
- 散歩の時間帯を変える
- 犬が少ない場所を選ぶ
- 距離をとれる道を歩く
こうした工夫をするだけでも、犬は安心して散歩ができるようになります。
怖い思いをしながら歩く散歩は、犬にとって大きなストレスになります。
散歩は本来、犬にとって、ニオイかぎを楽しんだり、リラックスしたりする大切な時間です。
散歩の目的についてはこちらの記事でも詳しく紹介しています。

落ち着いて散歩できることが第一歩
犬が他の犬に吠える問題を解決するために、まず必要なのは安心して散歩ができる環境を作ることです。
他の犬に合わずに合わずに落ち着いて歩けるようになると、犬の緊張は少しずつ下がっていきます。
そうすると、遠くに犬がいても気にしなくなったり、落ち着いてやり過ごせるようになっていきます。
焦って犬同士を近づける必要はありません。
犬が安心して散歩ができることが、他の犬との関係をゆっくり整えていく一歩になります。

