犬に噛まれてしまうと、とても驚きますよね。
そのため、「ダメ!」と怖い声で叱ったり、マズルをつかんで押さえつけたり、にらみつけたり・・このような対応をしてしまうかもしれません。
ですが、こうした方法では噛みつきがよくなるどころか、かえって悪化してしまうことも少なくありません。
まず知っておきたいのは、犬の噛みつきには理由があるということです。
噛みつきは「やめて」のサイン
犬は、いきなり噛みつくわけではありません。
実は噛む前に、さまざまなサインを出しているのです。
例えば、
- 顔をそむける
- 舌をペロペロする
- 体をこわばらせる
- 唸る
- 噛むふりをする
このような行動は、犬が「嫌だな」「やめてほしい」と伝えているサインです。
それに人が気づかず同じことを続けてしまうと、犬は自分の身を守るために行動を強めていきます。
- 歯をあてる
- 軽く噛む
- 強く噛む
というように、段階を踏んで気持ちを伝えているのです。
犬が怖いと感じやすい人の行動
犬が「やめて!」と感じることは、意外と日常の中にたくさんあります。
強く叱られたり暴力的なことをされたりすることだけではありません。
例えば、
- 突然近づく
- 正面から顔を近づける
- 頭の上から手を出す
- 無理に抱っこする
また、次のようなお手入れも犬にとっては大きな負担になることがあります。
- 爪切り
- 足拭き
- 歯磨き
- 耳掃除
- 毛のカット
人にとっては「必要なお世話」でも、犬にとっては怖い体験になっていることがあるのです。
嫌がることをやめると噛みつきは減っていく
犬の噛みつきは、嫌がることをやめるだけで大きく減ることが多いです。
犬が出しているサインに気づき、
- 無理に触らない
- 嫌がるお手入れを控える
- 静かにゆっくり行動する
このような関わり方を続けていくことで、犬は「この人は怖くない」と感じるようになります。
自分を守る必要がなくなるので、犬は自然と噛まなくなっていきます。
お手入れは本当に必要なものだけ
そうはいっても犬のお手入れは「絶対にやらなければいけないし・・」と思われるかもしれません。
ですが、実際には必要のないものも少なくないのです。
もしどうしても必要なお手入れがある場合は、無理に家で行うのではなく、獣医師や専門家に任せる方法もあります。
例えば、小型犬の爪切りなどは動物病院でお願いすることもできます。
まずは犬が安心して過ごせることを優先しましょう。

犬の「やめて」を尊重すると噛まなくなる
犬の噛みつきは、このように強い不安や恐怖からきているケースがあります。
そんなときに大切なのは、犬を抑えつけて変えようとすることではありません。
犬が出している「やめて」のサインに気づき、その気持ちを尊重することです。
- 自分がされたくないことはしない
- 犬の意思を大切にする
そうした関わり方を続けていくことで、犬は少しずつ安心し、噛まなくても大丈夫だと感じられるようになっていきます。

