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  • 犬の足は犬のもの!足拭きや足をむやみに触るのはやめよう

    犬の足は犬のもの!足拭きや足をむやみに触るのはやめよう

    散歩が終わるたび、庭から帰ってくるたび、犬の足を拭いたり洗ったりしていませんか?

     

     

    そうやって犬の足をキレイにしようとする人が多いですが、これがきっかけになって噛み付くようになる犬もまた非常に多いです。

     

     

    噛み付くようになってしまったら、お手入れ関係はすべてできなくなってしますし、自分も痛い思いをするので、いいことは何もないように思います。最初からそんなことをしなければ、噛むようなこともないのです。

     

     

    私たちも他人に勝手に足を触られたりつかまれたりするのは不快ではないでしょうか?犬も同様です。犬の足はとても敏感であり、プライベートな部分なので、人間が手で触ったりつかんだりするのはやめましょう。

     

     

    それを散歩から帰るたびに毎日やられていたら、どんなに辛いことだろうと思います。

     

     

    肉球に塗る保湿クリームなどもありますが、洗ったり拭いたりせずにそのままにしておけば、皮膚の病気など特別なことがない限り、保湿する必要もありません。

     

     

    中には除菌スプレーをかけたり、ブラシでゴシゴシ洗ったりするという話も聞きますが、そんなことをすると肉球を傷めるだけでなく、嫌な思いをさせて精神的なダメージも与えるますので直ちにやめましょう。

     

     

    玄関などの出入り口に、濡れタオルなどを置いておき、その上を歩いてもらうだけで十分です。

     

     

    それでも、雨だと庭がぬかるんで、犬たちが出入りするたびに部屋に泥の足跡がついてしまうかもしれません。その場合は雑巾を出しておいて、気づいたらゴシゴシ床掃除をします。

     

     

    動物と暮らしているのですから、部屋をピカピカな状態にしようなどと思わないことも大切です。

     

     

    犬を人間に合わせるのではなく、人間が犬に合わせて自分の暮らしを犬仕様にすればいいですよ。最初は抵抗を感じるかもしれませんが、やってみると、犬に優しいということはもちろん、そのほうがずっとラクなのです。犬を人間に合わせようとすると、犬に無理がかかってあとが大変です。

     

     

    また、リードが足に絡まったときなどにも、つい脚をつかんで直したくなるかもしれませんが、これも、足を触らずに済む方法にしましょう。

     

     

    脚をつかまれるのは嫌なので、脚はそのままにして、脚をあげたタイミングなどをみはからってリードのほうを解きます。

     

     

    それから、抱っこをするときに、前脚の付け根あたりをつかんでいませんか?とくに小型犬でやられやすいようで、真正面から前足に手を伸ばしているのを見かけることがあります。そうやって前足を持って抱っこすると、前足に全体重がかかって、犬は非常に嫌がります。体によくないのでこれもすぐにやめましょう。

     

     

    抱っこするときは、横または後ろに立って、一声かけてからおなかの下に手を入れてかかえるようにしよう。

     

     

    大型犬を診察台乗せたりするときには、二人がかりでやったほうが安定します。その際にも、おなかを両脇からかかえるのがいいでしょう。台などに引っかかったとしても、脚を触ったりつかんだりはしないようにしましょう。

     

     

    人間は便利に手を使い、また手をコミュニケーション手段にもしていますが、それはサルの流儀です。多くの四足の動物はそういう使い方はしないので、足には触らないようにするのが相手を尊重するということです。

     

     

    そうやって日ごろから嫌がることをしないであげていれば、犬は安心して人間のことを信用してくれるようになります。

     

     

    そうなったら、足に刺さったトゲを抜いてあげるなどということもできるようになります。

     

     

    これまで当たり前のように犬の足を触ったり洗ったりしていた方もいるかもしれませんが、「犬の足は犬のものだから触らない」を心に刻んでおきましょう。

     

     

  • 犬のカーミングシグナルを知ろう

    犬のカーミングシグナルを知ろう

    ボディランゲージによるコミュニケーション

    動物と話ができたらいいのに…。

     

     

    これまでに少なくとも1度や2度は、そう思ったことがある方も多いのではないでしょうか。人間は言語を使ってコミュニケーションしますが、動物は人間が使っているような言語は持っていません。ですが、動物たちの間でも、コミュニケーションは成り立っています。それは、かれらが仲間うちで通じるような鳴き声やボディランゲージのやりとりをしているからなのです。

     

     

    わたしたち人間も、実は言語以外にも、身振り手振りや姿勢、表情などの、非言語的手段によって、相手に意思を伝えています。むしろ言語そのものよりも、表情やしぐさ、態度などのほうが、より大きな意味を持っていることが往々にしてあります。人間の場合、その文化圏のみで通じるジェスチャーがたくさんありますが、感情を表す表情や動作などは、文化の違いを超えて共通していると言われています。

     

     

    たとえば、招き猫のように顔の横に手を上げて、そろえた指を軽く握ったり伸ばしたりするしぐさは、日本では「おいで」という意味ですが、西洋では「さようなら」の意味になります。これは文化的な差異の例です。ですが、驚いた顔、悲しい顔、うれしい顔などは、どの文化圏の人でも同じように理解します。

     

     

    犬と人の表情の共通性

    こうした感情を表す表情は、人間が進化の過程で獲得してきたものであり、人間以外の動物とも共通しているということを、チャールズ・ダーウィンは『人及び動物の表情について』(1872年)という著作の中でいち早く指摘しました。

     

     

    ダーウィンは犬の表情についてかなりの紙幅を割いて論じていますが、最近の動物行動学の研究でも、人と犬の表情の共通性が確認されています。それらを見ると、笑顔、驚いた顔、悲しい顔、不安な顔、怒った顔など、どれをとってみても非常によく似ています。犬ほど表情筋が多くない猫でも、よく観察すると同じように感情を表情で表しています。

     

     

    哺乳類をはじめその他の動物は、表情から相手の感情を読み取っていますが、それ以外にもさまざまなボディランゲージを判断材料にしています。たとえば、気落ちしてしょんぼりすることを「肩を落とす」と言いますが、実際にわたしたちはしょんぼりしたときにそういう姿勢になります。それを見た人は、その人がどんな気持ちでいるかを瞬時に判断します。

     

     

    犬や猫も同じです。痛みや苦痛を感じている犬猫は、よく肩を落として座っています。緊張しているときには、筋肉がこわばって、昔のロボットのようなカクカクした動きになりますが、それを見た人は、「あの人は緊張しているんだな」と理解します。犬や猫も緊張していると不自然な動きになります。

     

     

    意識的なボディランゲージ

    これらは、無意識的なボディランゲージの例ですが、意識的なものもあります。たとえば、人間同士では、相手に対して友好的な気持ちを持っていることを伝えるために、言葉とボディランゲージをつかって挨拶をします。その具体的なやり方は文化によってさまざまですが、なんらかの挨拶をするということ自体は共通しています。

     

     

    同種の動物同士では、無用な争いを避けるために、「わたしは敵意を持っていませんよ」ということを伝えるために、ボディランゲージでその気持ちを伝えているのです。

     

     

    犬の場合、遠くに他の犬がいることを認めた時点で、お辞儀をするように頭を上げ下げしたり、地面のにおいを嗅いだりするしぐさをします。相手も同じような動作を返してきて敵意がないことがわかると、ゆっくり近づいていきます。

     

     

    距離が近くなってきたら、舌をペロッとしたり、目をパチパチとまばたきしたり、顔を横に向けたりといった動作を連続して行います。これらの動作は、敵意がないことを伝え、相手の不安や緊張をやわらげて、争いごとを事前に避けるために意識的に行うものです。

     

     

    これをノルウェーのドッグトレーナー、トゥーリッド・ルーガスは、相手の気持ちを静め、落ち着かせる(calm down)シグナルという意味をこめて、「カーミング・シグナル」と名づけています。

     

     

    コミュニケーションのためのカーミング・シグナルは相手に対して意図的に発するものですが、同じ動作をストレスがかかったときにも無意識的に行うので、観察する際には、両者を混同しないように区別する必要があります。ですがどちらの場合も、相手の感情を知ってコミュニケーションに役立てるという点では同じです。

     

     

    先に、哺乳類その他の動物は、表情やボディランゲージをコミュニケーションに利用すると書きましたが、カーミング・シグナルも同様です。主として同種の動物との間に用いられていますが、種を超えて使われる場合も多々あります。というのは、多くの動作が種を超えて共通しているからです。

     

     

    カーミングシグナルの種類

    犬について、ルーガスが著書のCalming Signals(石綿美香訳『カーミングシグナル』)で取り上げているのは、次の12種類です。

     

     

    1. 顔を背ける
    2. 目線をやわらげる
    3. 体の向きを変える
    4. 鼻をなめる
    5. 固まる
    6. ゆっくり歩く、ゆっくり動く
    7. プレイバウ
    8. 座る
    9. 伏せる
    10. あくびする
    11. においを嗅ぐ
    12. カーブを描く

     

     

    これらは代表的なものですが、それ以外にも、お腹を見せる、地面に転がって背中を擦り付ける、お辞儀をする、唇をなめる、などたくさんあります。

     

     

    カーミング・シグナルは、種の違う動物同士でも使われますし、少なくとも犬猫とその他の動物の間ではよく見られます。犬と猫が一緒に暮らしている家では、お互いにシグナルを出し合っていますし、また人間に対しても使っているのです。

     

     

    ですが、これらは大げさな動作ではなく、よく見ないと見逃してしまうような微妙なしぐさの連続から成り立っているので、知らないとそれがわたしたちに向けられた「ことば」であるということに気づかないのです。なんと残念なことでしょう。

     

     

    挨拶してみよう

    では、人間がかれらのことばに返事をしたら、会話が成立するのでしょうか。答えはイエスです。

     

     

    犬同士の挨拶であげた、お辞儀をする、顔を背ける、まばたきする、舌をペロッとするなどは、よく使われるシグナルですが、それらを犬に対してやってみると、同じような動作で返事が返ってきます。

     

     

    猫についても同様ですが、挨拶のためによく使うシグナルが、犬と猫とでは若干違います。猫の場合は、ゆっくり目を閉じたり目を細めたりするとか、ゆっくり顔を背ける、ゆっくり体を横に向けるというシグナルをよく使います。

     

     

    使い方としては、初対面の相手では、何度もシグナルを出し合って念入りに確認しますが、よく知った相手では軽い動作で済ませたり、あるいは省略したりすることもよくあります。ですので、わたしたちが犬や猫に試してみる場合も、このやり方を採用します。

     

     

    道端にいる初めて会った猫にたいしては、わかりやすさを心がけて、目が合ったらゆっくり目をつぶって開いたのち、ゆっくりした動作でしっかりと顔を横に向けてみます。すぐに同じ挨拶を返してくれる猫が比較的多いですが、目を丸くして、びっくりした顔で見返してくる猫もいます。

     

     

    まるで、「あなたもしゃべれるの?!」と言っているかのようです。通じた場合には、猫が寄ってくることもあります。自分のうちの猫にやってみた場合、最初はびっくりした反応が返ってくるかもしれませんが、目が合うたびに繰り返し出していると、だんだん同じシグナルを返してくれるようになります。

     

     

    犬に対して使う場合には、いつもやっているような速度でまばたきしたのち、目線をはずしてみましょう。犬に対して真正面の位置にいたり、じっと見つめたりするのは、敵意を持っているというボディランゲージになりますから、軽く斜めになるような位置から、やわらかいまなざしでシグナルを出すことがポイントです。シグナルが返ってきたら、通じたということです。

     

     

    社会化との関係

    なお、コミュニケーションのためのシグナルは、子犬のころに親子や兄弟の間で使いはじめ、その後は他の犬と交流する中で上達していきます。したがって、そうした付き合いを十分にする機会がなかった犬は、うまく使えないことがあります。また、強いストレス下にある犬も、ことばを忘れてしまっています。

     

     

    そういう場合は、同居人が犬と目が合うたびに先にあげたようなシグナルを出すことで、次第に自分からも出せるようになってきます。猫の場合は、野良で生まれた雑種の割合が多いので、よく社会化しているためシグナルが通じやすい傾向があります。

     

     

    落ち着いてと伝える

    先に、カーミング・シグナルは 相手の気持ちを静め、落ち着かせるボディランゲージであると書きました。ルーガスも、興奮していたり不安に陥っていたりする犬に対して、人間が使ってみるようにと書いています。

     

     

    その場合には、挨拶のときよりも強いシグナルを使います。興奮して走り回る犬に対しては、座る、伏せる、固まるというシグナルが有効です。喜んで人間に飛びついてくる犬については、後ろを向いて固まるというシグナルを使いますが、口のにおいを嗅いで挨拶したいのに届かないから飛びついていることもあるので、しゃがんでにおわせてみてください。

     

     

    警戒して吠えてくる犬に対しては、敵意がないことがよく伝わるように、体を横に向けて顔を横にそらし、ときどきまばたきしながら、そのままじっと固まっています。そうすると警戒を緩めてくれます。その様子を確認したら、ゆっくり後ずさりながら退散します。これは噛みつかれそうなときにも使えます。また、熊などの野生動物に出会ったときにも非常に有効です。

     

     

    怖がっていたり不安に陥っていたりする犬に対しては、やわらかい目線、低い姿勢、可能であれば寝転んでお腹を見せる、というシグナルが有効です。お腹を見せるのは、最強のカーミング・シグナルです。

     

     

    残念なことに、人間は犬や猫のように尻尾や耳を使うことができませんが、それでもこうやって会話を交わすことは十分可能です。みなさんも、犬や猫の表情やボディランゲージをよく観察し、適切な「ことば」をかけてみましょう。そうすることでかれらと友達になり、心を開いてもらうことができるのですから。

     

     

  • 犬の望みは叶えよう

    犬の望みは叶えよう

    犬の望むことってどんなことだと思いますか?

     

     

    犬の望むことばかり「はいはい」と叶えているとわがままになって手が付けられなくなるという説明があちらこちらでよく見受けられます。

     

     

     

    それは、人間が犬の望みをどんどん叶えると、「お犬様」になって人間よりも上にたってしまい、犬がいうことを聞かなくなるという、犬は家族をランク付けするという説から考えられています。しかし、この犬が家族をランク付けすることや、上下関係を作るという説は近年の研究からはっきりと否定されており、ひと昔前の考え方です。

     

     

    犬の望みをかなえてもわがままになることはありません。むしろ安心して落ち着いた犬になります。そして、犬の望みはとってもシンプルで小さなことなんですよ。

     

     

    例えば・・・

     

    • ご飯が食べたい
    • お散歩に行きたい
    • もう少し歩きたい
    • そこの草のにおいが嗅ぎたい
    • 一緒に眠りたい
    • 横に座りたい

     

    など、少しの時間と毎日の習慣があれば、特別に時間をとったり、すごく大変な思いをしたりすることはないのです。

     

     

    ごはんとお散歩の時間は毎日なるべく同じようにしてあげると安心します。犬はすべて同居人に管理されているので、ごはんやお散歩などのスケジュールをなるべく同じテンポで行うということは「いつお散歩に行けるのかな?」「ご飯はいつかな?」と不安になることがないので、落ち着きます。

     

     

    人間も予定がわからないことや、見通しがつかないことが続くとストレスが溜まります。まして犬は自分ではどうすることもできないので毎日見通しがつかないことが続くとストレスが非常に蓄積していきます。

     

     

    これには、予測不可能なことをなるべく避けるということが必要です。管理されている側としたらスケジュールが分かったほうが落ち着くというのはわかると思います。毎日のリズムがわかっているとなんとなく安心なのは人も犬も一緒です。

     

     

    でも、いつまでもお散歩に付き合うとかご飯をどんどんちょうだいとか言われたらとても困ると不安になりませんか?静かで緑がある程度あり、のんびりできる質のいい散歩をしていればそんなに長い時間歩くことはありませんし、ご飯も適量で満足してくれます。

     

     

    お散歩でそろそろ帰ろうかと帰路につこうと進行方向を変えるときに犬が「まだ歩くよ」と立ち止まることがあります。そんな時は、「じゃあ、もうちょっと歩こうか!」とお付き合いすると、こちらが拍子抜けするくらいほんのちょっと進んだら気が済むようですぐに引き返したり、もう少しだけ先のにおいを嗅ぎたかったりするだけだったりします。

     

     

    大切なのは、同居人はいつでも小さなことでも耳を傾けてくれるという安心感、満足感がとても大切なんだと思います。

     

     

    におい嗅ぎをするのもほんの1,2分です。満足するまで付き合ってあげても何も支障が出る時間ではありません。一緒に寝たければ一緒に寝て、横にちょっと座りたいと言ってきたら、家事や仕事の手を休めてゆっくりとした時間を過ごしてください。色々することがあるのにと思わず犬と過ごす大切な時間、ゆっくりできる時間と思って楽しんでみてください。

     

     

    犬の望むことは小さなことです。「なんだ、そんなことでいいの?」ということばかりです。

    それでとてもうれしく、安心するのです。

     

     

    お散歩をしている時に、もう少し歩きたいよ、まだ帰りたくないよと言われたら、「もう帰るよ!!」ではなくて「もう少し歩こうか。今日は風が気持ちいいね。」と言ってみてください。少しの時間がとても充実したものになります。

     

     

    ぜひ、犬たちの望みをひとつでも多くかなえて、自分も素敵な時間を過ごしましょう。一緒にうれしいと倍うれしいですよ。

     

     

  • 吠えてうるさい!そんな苦情も…犬とマンション暮らしのメリット・デメリット

    吠えてうるさい!そんな苦情も…犬とマンション暮らしのメリット・デメリット

    近年、ペット可のマンションが増えていて、犬とマンションなどの集合住宅で暮らしている方も多くいると思います。

     

     

    しかし、ペットが吠える声に苦情がでたり、マンション館内の移動時の細かな規則があったり、あまり快適とは言えないのが現状かもしれません。

     

     

    実体験をふまえて、マンションで犬と暮らす上でのメリットとデメリット、デメリットについては対策なども含めてまとめてみました。すでにマンションで犬と暮らしている方も、これからマンションで犬と暮らそうと検討していた方も、是非参考にしてみてくださいね。

     

     

    犬とのマンション暮らしのメリット

    マンションと一言で言っても、それぞれの造りや築年数などよって違うので、ここでは実体験を元に、感じたことをあげてみます。

     

     

    (1)訪問販売などのセールスや急な来客を避けられる

    戸建だと、例えば物音がするかしないか、電気がついているかいないかで、在宅かどうかが外から分かってしまうこともあるでしょう。そうすると、なかなか来客を避けにくいことがあるかもしれません。

     

     

    その点マンションだと、セキュリティもしっかりしていますし、あまり大きな声では言えませんが、居留守をつかわせてもらうことなども可能です。犬の状態や状況によってはそのような対応が必要で、助かることもあります。

     

     

    また、荷物はサインが必要なものやクール便以外は、宅配ボックスに入れてもらうことも可能です。

     

     

    (2)地震対策や防音性が優れている

    地震や台風など、災害が多い日本では、とても気になるポイントではないでしょうか。地震の揺れや強風・雷の音などを、とても怖がる犬は多いです。

     

     

    最近のマンションでは、地震の振動を実際の震度ほどは感じません。防音性にも優れているので、怖いと感じることはずいぶん緩和されているのではないかと感じます。台風や豪雨で床上浸水などの被害にあうリスクも減るので、犬との避難について不安を抱えることも少ないかもしれません。

     

     

    犬とのマンション暮らしのデメリット

    続いてデメリットをみていきましょう。

     

     

    (1)自由に外に出入りしにくく、犬の習性に合わせにくい

    マンションだと犬が外に出たいタイミングで、スムーズに出ることが難しくなります。当然ながら、外に出るには人間が同行しなければなりませんし、大規模マンションともなると、外に出るまで時間がかかってしまうこともあります。

     

     

    我が家の愛犬は、庭のある祖母の家に行ったら、お庭でのんびり過ごすことが多く、排泄も毎回お庭に出てしていました。普段、散歩以外は室内のペットシーツに排泄をしますが、やはり外でするのが快適で、犬自身にとってそれが自然なんだろうな…と感じました。

     

     

    犬が外に出たがったら、そのタイミングに合わせて出て、排泄やリフレッシュができるようにしてあげましょう。

     

     

    (2)マンションの飼育規則が厳しく犬に負担をかけることがある

    私が住んでいるマンションの場合、マンション内の移動はすべて、クレートやスリングに犬をいれておかなければいけません。抱っこだけでは規則違反になります。

     

     

    もし、クレートやスリングが苦手な犬だったら、大変な負担がかかってしまいます。クレート・スリングの他にも、犬を乗せるカートなど、いろいろなものがあるので、犬にとって一番ストレスなく移動できるものを探してみましょう。

     

     

    エレベーターが複数基あっても、犬と一緒だと乗れるところが限られているマンションもあります。また、犬が苦手な人に配慮して、エレベーターに人が乗っていた場合は、「犬を乗せてもいいですか?」と確認しなければならないルールがあることも。残念ながら、犬と乗っていると、露骨に嫌な顔をされることもあります。

     

     

    だったらせめて気分転換ができるように、ベランダに出てもらおう…!と思うかもしれませんが、ベランダも出してはいけないことになっていることが多いです。マンションのベランダは、管理組合が管理する「共用部分」だからだそうです。

     

     

    (3)マンションの出入り口付近やエレベーターの乗り降り時に、刺激になるものを避けにくい

    マンションの世帯数が多ければ多いほど、マンション出入り口付近やエレベーターの人の出入りも相当なものになって、それが刺激になってしまいます。

     

     

    エレベーターでは、子どもに覗き込まれたり、大きな荷物を持った人が乗ってきたり、犬にとってとても怖い思いをさせてしまう可能性があります。それを少しでも避けるため、エレベーターの隅で犬を壁側に向けて自分が盾になったり、階段をつかったりするといいかもしれません。なるべく人の出入りや犬の散歩が少ない時間帯を狙うこともポイントです。

     

     

    エレベーターに他の犬が乗っていたら、乗らずに先をいってもらいましょう。逆に自分が先に乗っていて他の犬が乗ってきたら、自分がおりたり、相手の方に次に乗ってもらうようお願いしたりすると、お互いの犬にとってストレスが最小限に済みます。

     

     

    出入り口が複数あるなら、人も犬も少ない方を選びましょう。また、抱っこが可能な犬なら、出入り口のもっと手前で抱っこをして入るといいです。出入り口付近で、他の犬や大きな荷物を運ぶ宅配業者と鉢合わせして、犬が興奮するような機会を減らすことができます。

     

     

    (4)点検や工事の日程が決められてしまっている

    共用部分の工事や清掃、室内に作業員の方が入る点検など、いつからいつまでと日程が決められています。室内の点検であっても、日程調整が不可能なことが多いです。来客が苦手な犬は多いので、そんな時は困ってしまいますよね。

     

     

    家族がいる日であれば、その間は誰かに対応をお願いして自分は犬を外に連れ出してあげるといいです。近くに両親の家など、犬が慣れている家があれば、一時避難しておくのもいいでしょう。そういった対応が難しければ、犬が少しでも負担を減らせる方法を探りましょう。抱っこすると安心してくれるなら抱っこしたり、点検のない部屋で待ってもらったり…。

     

     

    インターホンがなると興奮するなど犬が嫌がるなら、インターホンはならさず、順番がきたら電話をしてもらうよう、事前にお願いの連絡をいれておくのもいいです。その際、「来客をとても怖がってしまう犬がいるので、室内では犬に目を合わせたり声をかけたりしないでもらうよう作業員の方に伝えて頂けますか?」と一言添えておくと、より安心です。

     

     

    (5)他の居住者から苦情を受けることもある

    残念ながら、ペット可マンション=居住者はみんな犬が好き…ではありません。犬をあまりよく思ってない人が、犬の吠える声などに、直接苦情を言ったり管理組合に言ったりすることがあります。うちのマンションでは、犬の吠える声がうるさいという苦情が立て続けにあったようで、注意喚起の貼り紙がされたことがありました。

     

     

    そういうことで、吠えやすい犬と一緒に暮らす人は、犬が吠えることに余計に神経質になり、とても恐縮しながらマンション内を移動したり、吠えた時に犬を強く叱ったりするようになります。同居人の緊張感は犬にも伝わりますし、そこに更に叱ったりしつけをしたりすると、犬は余計にストレスをかかえることになり、神経質になってまた吠えるという悪循環に陥ります。

     

     

    マンション館内の移動中に吠えるという場合は、既に述べてきたように、犬に少しでも負担がかからない方法を探っていきましょう。室内で、犬が外から聞こえてくる音に警戒して吠えるのは、ごく普通のことです。犬が嫌がるような音がしたり、音に敏感になっていたりしたら、窓を閉めておいてあげましょう。廊下から聞こえる声にずっと反応しているなら、一緒に玄関先までいき、「◯◯の音だったよ。大丈夫だよ。」と声をかけてあげると警戒も和らぐようになります。

     

     

    もし、音がなりやんだのに吠え続けたり、ほんの小さな音にも敏感で吠えたりする場合は、犬が非常に大きいストレスを抱えているということです。犬が快適に過ごせる室内環境を整え、犬が嫌がることをしていないか、接し方を今一度見直しましょう。

     

     

    やれることをしっかりやって、長期的には引越しも視野に

    以上、メリットとデメリットをあげてみましたが、マンション暮らしはどうしても犬に負担をかけたり不快な思いをさせたりすることが多くなってしまいます。

     

     

    ご参考までに、少しでも犬の負担を減らせる方法もあげてみましたが、お住いのマンションの造りや規則、また、それぞれの犬によって、どんな風にしたらいいかは変わってきます。ぜひ、少しでも快適に暮らせるよう、犬の様子を見ながら、犬の意見を聞きながら、やれることを精一杯やってみましょう。

     

     

    また、繰り返しになりますが、犬が嫌がっていることをしていないか、犬の負担になっていることをしていないか、普段の接し方を改善して、ストレスを減らしていくことも大切です。

     

     

    そして可能なら、将来的に、静かに暮らせるお庭のある一軒家への引越しも視野にいれてみるといいでしょう。

     

     

  • 子犬の散歩をはじめよう!初めての散歩のしかた

    子犬の散歩をはじめよう!初めての散歩のしかた

    子犬を迎えたらワクチンがすむまでは家の中で過ごさないといけないというふうに考えていませんか?獣医さんにそう言われた方もいるでしょう。

     

     

    ですが、この「常識」は少し古くなっています。子犬を家に迎えて体調が落ち着いたら、なるべく早く外に連れ出したほうが子犬のためにいいという考え方に最近はシフトしてきているのです。

     

     

    子犬の感受期に外の世界に触れさせることが大切

    ワクチンプログラムが終わるのは、生後13~14週です。他方で、子犬が外の世界のさまざまな刺激に慣れて外の世界とのかかわり方を学ぶのにもっとも適した時期は、生後3週齢から12週齢ぐらいまでの時期とされています。この時期は社会化の感受期と呼ばれています。14週齢でワクチンが終わるのを待っていると、この感受期が過ぎてしまうのです。

     

     

    感受期を過ぎたからといって、学習ができなくなるわけではありません。ですが、もっとも適した時期に学習ができないと、外で出会うさまざまなものを怖がり、慣れるのに時間がかかるようになってしまう可能性があります。

     

     

    また、子犬のころに豊富な刺激を受けることは、脳を活性化し、問題解決能力を高めるので、大事な時期に室内で過ごすのは、子犬にとって大変な損失です。感受期とそれに続く1ヶ月の間の経験は、犬の生涯にわたって影響を及ぼすということがわかっています。

     

     

    最近では、獣医師の間にも、ワクチン完了前に外の世界を経験させたほうがいいという考え方が広まりつつあります。社会化不足による犬のQOL(生活の質)の低下を考慮すると、病気感染リスクよりも、社会化不足による問題の方が大きいと考えられるようになってきたということです。

     

     

    子犬の「散歩場所」の選び方

    ワクチンが終わるまでというのは、病気感染を心配してのことですから、感染源に接触しないようにすれば大丈夫です。そのためには、感染リスクが少ない散歩場所を選ぶように気をつけましょう。

     

     

    感染症にかかった犬に接触する可能性は、住んでいる地域によって違います。あらかじめ近所の獣医師に、感染症の罹患率を聞いておくと安心です。一般的には、放浪している犬がいる場所や、仕入れたばかりの子犬がいるペットショップや犬の繁殖場のそば、愛護センターのそばなどは高リスクです。そういう場所から離れていることが、散歩の第一条件になります。

     

     

    ほかにも散歩場所を選ぶ際に、気をつけなければいけないことがあります。子犬は初めて外の世界に接触するのですから、いい印象を持ってもらうようにしなければなりません。でないと外の世界を怖がるようになってしまいます。

     

     

    車や自転車がたくさん通るような騒々しい場所、人や犬などが多い場所は避けて、静かな場所を選びましょう。原っぱや河川敷、人や犬が少ない自然公園や林などがいいでしょう。住宅地にぽつんとある人が来ない穴場の原っぱなどもおすすめです。散歩場所まで歩かせるのはまだ早いので、キャリーバッグやスリングなどに入れるか車に乗せるなどして、そこまで連れて行きましょう。

     

     

    はじめての散歩は「外遊び」感覚で

    場所が決まったらいざ散歩です。散歩といっても、成犬のようにリードをつけて歩くのは早すぎます。自然のなかで、30分から1時間程度、好きなように遊ばせます。散歩というより、外遊びといったほうがいいでしょう。そばに座って、危険に陥らないように見守っていてあげます。

     

     

    散歩は子犬の様子を見ながら、朝と夕方の1日2回にしていきます。外で遊んでくると、室内では寝て過ごすようになります。痛いほどの甘噛みや、吠え、破壊などはフラストレーションによるものですが、散歩をすることでこれらがほとんどなくなります。同居人にとって、こんなに楽なことはありません。規則正しい生活と適度な刺激で、子犬は安定した成犬に成長することができます。

     

     

    散歩のときはハーネスを着けて

    このページの上部写真のように、外に行くときには、危険防止のために必ずハーネスを着けておきましょう。首輪は子犬の首に大きなダメージを与えるので危険です。ハーネスは頭からかぶるタイプで、やわらかいものがお勧めです。PONOPONOのハーネスは、軽くてやわらかいので、子犬向きです。散歩場所についてからハーネスを着けたほうが嫌がって気にすることが少ないです。

     

     

    ハーネスには荷造り紐や手芸用テープなどを結んでおきます。子犬なので強度はそれほど必要ありません。それよりも軽さを優先したほうが嫌がりません。紐の長さは3メートル以上にします。この紐を握っていれば安全です。

     

     

    リードをつけるのは生後半年ごろから

    リードをつけて歩く練習は、生後半年ごろから始めれば十分です。それまでは自由に遊ばせてあげましょう。半年をすぎたら、1回の散歩で5分程度リードをつけて歩き、あとは遊びというようにして、1ヶ月ごとにリードをつけて散歩する時間を5分ずつ伸ばしていきます。

     

     

    自由に外遊びをしている中で、犬は人間と一緒に歩くということを自分で学んでいきます。これがリードを引っ張らずに散歩するための基礎になります。また、名前を呼ばれたら来るというのも、自然にその中で学びます。わざわざおやつを使って教えたりなどしなくても、これで十分できるようになります。

     

     

    散歩で子犬が出会う危険に注意

    犬と子ども

    外遊び中には、犬や人などが不用意に近づかないように十分に気をつけてください。子犬のころにトラウマ体験をすると、その後の生活に影響しますから、危険な目に会わせないということを常に意識しましょう。といっても、過保護にすると自由な発達が阻害されます。犬や人には十分注意して、介入しすぎないようにしながら、自然の中で冒険させるとバランスがとれます。

     

     

    また、子犬を見るといろんな人が寄ってきて触ろうとしますが、多くの場合、人間は犬が嫌がるような触り方をします。それによって人間の手を怖がるようになる犬が後を絶ちません。

     

     

    ですので、最初から触らないようにお願いするのがベストです。子犬と触れ合いたいという人には、そばに一緒に腰を下ろしてじっとしていてもらいましょう。そうすると子犬は自分で人間を観察し、受け入れていくことができるようになります。子供については、遠くから見るだけにしてもらいましょう。

     

     

    他の犬との交流はどうすればいい?

    他の犬との交流については、気をつけるべきポイントがいくつかあります。病気予防の観点からは、定期的に予防接種をしていて、感染症の疑いがない健康な犬であれば接触させても大丈夫です。ですが、いきなり噛み付いたり、脅かすようなことをしてきたりすると、子犬は恐怖体験をしてしまいます。それは避けなければいけません。

     

     

    落ち着いていて、カーミングシグナル(犬のボディランゲージのこと。詳しくはカーミングシグナルを知ろうを参照ください)が上手に出せて、面倒見がいい犬を探し、そういう犬と一緒に過ごす時間を作ってあげるといいです。

     

     

    ただし、こういう犬はそれほど多くありません。社会化不足でシグナル下手、ストレスレベルが高く、興奮しやすい犬のほうが多数派です。子犬は成犬からいいことをたくさん学びます。ですが同時に、悪いこともどんどん学びます。こうなってほしいと思えるような犬と会わせてあげることが、子犬の将来のためには必要です。

     

     

    子犬の散歩は安全に、でも過保護になりすぎず

    子犬は屋外で一定時間遊んでいる間に、外で遭遇するさまざまな刺激に慣れていきます。その刺激が強すぎて子犬が恐怖に陥らないように、気をつけてあげましょう。

     

     

    もし犬が怖がったら、安全な場所に避難するなどして守ってあげます。そんなの大丈夫だなどと、自分の感覚の押し付けないようにしましょう。安心して探索できるということが、社会化を促進するのです。無理に慣らそうとすると逆効果ですから、安全確保にだけ気をつけて、見守っていてください。リラックスして安全な散歩を楽しんでいると、自然に少しずつ社会性が身に付いて行きます。

     

     

    子犬の自発性を最大限尊重して、必要なときだけサポートするという気持ちでいてくださいね。