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  • 犬が快適に暮らせる室内環境づくり!実践しよう4つのポイント

    犬が快適に暮らせる室内環境づくり!実践しよう4つのポイント

    犬と暮らすために、快適な空間になるよう室内を整えていますか?ドイツのように、法律で飼育環境が定められている国もありますが、日本は特に定められていないので、同居人の判断にゆだねられてしまっているのが現状です。

     

     

    犬と暮らす上で、室内の環境を快適にすることは、とても大切なことです。それが犬のQOL(生活の質)に大きく関わってくるためです。これから犬を迎える方も、すでに一緒に住んでいる方も、是非チェックしてみてください。

     

     

    犬にとって快適な室内環境とは

    では、具体的にどんな風にすればよいのかみていきましょう。

     

    広々とした落ち着ける空間に

    スッキリとした室内にする

    ワンルームだったり人間にとっても狭いと感じたりするような空間であれば、犬にとっても快適とは言えないでしょう。

     

     

    たとえ床面積が十分であっても、家の中に物が多かったり家具が一つ一つ大きく場所をとっていたりして、生活スペースが狭くなっているケースも見受けられます。不要な物は減らして、なるべく整理整頓することで、部屋を広く使えるようにしましょう。

     

     

    寛げる場所(ベッド)を複数用意しよう

    犬用ベッドはその犬が好む素材のものを複数用意します。そして、日当たりの良い場所、涼しい場所など、その時々で犬自身が快適な場所に移動できるようにしましょう。

     

     

    サークルやケージの中にクレートをいれて、そこで犬を寝かせたり留守番をさせたりすることをすすめられるかもしれません。犬のしつけのためや犬の安全を守るためにだといわれています。

     

     

    しかし、私たちも狭いスペースに閉じ込められたら不安に感じるように、犬も不安に感じます。また、犬は社会性がとても高い動物であるため、私たち人間の近くにいることを好みます。閉じ込められて不安やストレスが蓄積すれば、噛みつき・破壊・吠えなどのいわゆる問題行動(=ストレス行動)としてあらわれます。

     

     

    犬を閉じ込めるような環境は、決して快適ではありません。

     

     

    安全面に配慮する

    犬の室内環境

    滑らない床材にする

    多くの家の床で合板のフローリングが採用されていますが、犬の足ではツルツルと滑ってしまうため、膝や股関節に負担がかかります。負担がかかり怪我をする危険性があるだけでなく、不快ですし滑っているうちに興奮してくることもあります。滑り止めのワックスを塗るのも一つですが、化学物質を含むため、床を舐める可能性があることを考えると望ましくありません。

     

     

    そこでオススメしたいのは床の全面に、滑りにくいクッションフロアやタイルカーペットなどを敷き詰めることです。犬の足の裏が汚れた状態で外から戻ってきて、床が汚れるのが気になる方は、掃除がしやすいものにしたり、出入り口にマットを敷いておいたりするといいでしょう。

     

     

    もし新築する場合は、滑りにくい針葉樹にしたり、ヒヤっとして夏場は心地良いタイルを一部にしたり、足に優しいいくつかの素材を採用してみるのもいいですね。

     

     

    危険なものは片付けておく

    人間の食べ物を食べられたり、小物や家具、家電製品のコードなど危険なものなどを齧ったりする心配があるかもしれません。噛んだり食べたりされては困るものは、すべて犬が届かない場所に片付けておきましょう。片付けられないものについては、段ボールや布、カバー類で覆うなど工夫して防ぐことができます。

     

     

    しかし、落ち着いた犬であれば、本来は危険なものをあえて噛んだり食べたりすることはないのです。例えばキッチンの床に犬が食べたら危険と言われている玉ねぎなどを落としてしまったとしても、犬はにおいを嗅ぐかもしれませんが、致死量に至るほど食べることはありません。

     

     

    そういうものを食べたり噛んだりしてしまうのは、興奮し過ぎていたりストレスがたまっていたりして、判断ができなくなっているためです。ですので、片付けることを徹底するのと同時に、犬になるべくストレスがかからないような生活を心がけることが大切です。

     

     

    子犬の場合、歯が抜ける前にむずがゆくて噛むこともありますし、成犬でもちょっとイライラしたり落ち着かなかったりしたときに何か噛むことで気持ちを落ち着かせることもあるので、代わりに噛んでよいおもちゃや木の枝などを置いておいてあげるといいですよ。

     

     

    人間より優れた犬の五感や感覚に配慮

    犬の室内環境

    人工的なニオイを排除しよう

    人間の生活圏には、人工的に作られたニオイのするものがたくさんあり、人間でも香害として問題になっているほどです。

     

     

    ニオイの種類にもよりますが、犬の嗅覚は人間の1億倍まで感知できるといいます。そんな犬にとって本来の自然界にはない人工的なニオイは不快でストレスになってしまいます。

     

     

    香水やルームフレグランス、アロマなどを使用しないのはもちろんのこと、洗濯・食器洗い洗剤、柔軟剤、シャンプー類、あらゆるものを無香料のものに変えましょう。(同時に成分もチェックして、なるべく安全なものを選びましょう)

     

     

    テレビなどの音を減らそう

    犬は聴覚も大変優れていますので、犬と一緒に暮らすなら、これまでと同じ音量でテレビを見たり音楽を聴いたりするのは避けましょう。(テレビはチカチカとまぶしく光るため、それも刺激になります。)

     

     

    音量をごく小さくしたり、無音で字幕にしたり、イヤホンを使用したりすることで刺激を減らすことができます。

     

     

    テレビ以外でも、家電製品の電子音、時計の秒針の音など、犬にとって不快な音がありそうかどうか室内を見渡し、犬が嫌そうにしていないかも確認し、音のストレスを減らすよう心がけましょう。

     

     

    室温管理

    室内が暑すぎたり寒すぎたりしませんか?暑さ寒さに対する耐性は、犬種(毛の量やシングルコートかダブルコートかなど)にもよりますが、個体差もあります。ですので、その犬がどう感じているかをよく観察して温度調整することが大切です。

     

     

    暑ければ、口を横にひらいてハァハァとしていたり、水を頻繁に飲んでいたりするでしょう。寒ければ、ブルブルと震えていたり、体を丸めて縮こまって寝ていたりすると思います。そういった様子をチェックして判断します。

     

    ここもチェック!高齢になったり病気をしたりすると、それまでより暑さ寒さに弱くなることなどもあるので、変化を見逃さないことも大切です。

     

    照明は明るすぎないように

    お部屋の電気はどのようなものを使っていますか?もしかしたら、犬にとって不快になっている可能性があります。

     

     

    例えば、蛍光灯のような非常に明るい真っ白な光だと、人間でもまぶしくてその場に長くはいられない人もいますが、犬にとっても快適とはいえないかもしれません。LEDなどの電球で、少し暗めに調整しておきましょう。

     

     

    どこでも自由に行き来できるようにする

    犬の室内環境

    室内フリーにする

    キッチン、2階、寝室など、家の中に入ってはいけない場所をつくっていませんか?これらは犬にとってストレスの原因になるため、快適な生活とはいえなくなってしまいます。

     

     

    犬が入ってきては危険だからと柵などを設置したいと思うかもしれませんが、興味があるのに行けない状態は、犬からしたらストレスになりますし、余計に気になって仕方なくなってしまいます。

     

     

    既にお話したように、キッチンの届く場所に危険なものは置かないようにしたり、階段には滑り止めシートなどを貼ったりすることで、危険を回避するようにしましょう。

     

     

    人間の近くにいたい時は一緒にいれて、犬が別のところへ行きたいときには好きに行ける自由を保障することは、犬が室内で心地良くのびのびと過ごすための大切なポイントです。

     

     

    お庭へも自由に行き来できればベスト

    お庭がある家に住んでいるならば、犬が望んだ時に、すぐに外に出してあげられるようにしましょう。気分転換ができますし、排泄を済ませることもできます。お庭を塀や柵などで囲っておくことで、人間がついていなくても好きに過ごしてもらうことができます。

     

     

    ただ、庭から人や車が丸見えだと、逆に頻繁に吠えるなどしてストレスがかかるので、目隠しになるようなものをつけてあげることをオススメします。

     

     

    お庭がない場合は、ベランダに出入りできるだけでも違いますよ。

     

     

    「犬目線で快適」であることが大切

    以上、犬が室内で快適に暮らすためのポイントをお伝えしました。大切なことは、「犬目線で快適」であるかどうかです。人間の好みや都合を優先していないか、よくチェックしてみましょう。

     

     

    また、「これくらい大丈夫だろう」、「うちの犬はこうだ」などと決めつけず、犬の様子を観察しながら、快適さを追求していきましょう。そうすることで、犬のQOLがどんどん高まります。それは私たちにとっても幸せなことですね。

     

     

  • やめさせたい!?犬がマウンティングする本当の理由と対処法

    やめさせたい!?犬がマウンティングする本当の理由と対処法

     

    犬が他の犬や人、クッションやボールなどに前足をかけて腰をふる「マウンティング」と呼ばれる行動。それに対して「恥ずかしいからやめさせたいんだけど・・」と悩む声をよく聞きます。

     

     

    このマウンティング行動には多くの誤解があるため、犬に対して嫌悪感を抱いてしまったり、適切ではない対処法をとってしまったりすることがあるようです。ここでは、マウンティングについての正しい知識を得て、どうしていけば良いかをまとめてみます。

     

     

    犬のマウンティングによくある誤解

    犬が優位性を示すための行為

    犬は、他の犬や人間との間に上下関係をつくるといわれることがあります。そして、マウンティングは犬が優位に立っているということだから、しっかりしつけをして人間がリーダーだと教えてやめさせなければいけないなどという説がいまだに見受けられます。

     

     

    米コロラド大学生態・進化生物学部教授のマーク・ベコフによると、人間とのかかわりなしで暮らす犬は、一緒に狩りをしたり子育てをしたりする群れをつくることがあり、その中では社会的優位性がみられるといいます。

     

     

    特にオスは、発情期のメスがいたり食べ物を前にしたりすると、敵対的優位関係が顕著になります。(ただし、多くが暴力的ではない方法で優位性を示している)

     

     

    しかし、犬が人間との間に序列を作るということは立証されていません。
    人間とのかかわりなしで暮らす犬同士の関係性と、人間と犬との関係を混同しないように気を付ける必要がありそうです。

    参考記事人は犬のリーダーでなければいけないの?

     

     

    また、マウンティング自体、他の個体との優位性に関係ないことがわかっています。

     

     

    それに、もし地位をめぐる争いだったとしたら、クッションなどの物にやる意味はないでしょう。

     

     

    性行動

    これもよくある誤解の一つでしょう。もちろん性行動としてみられることもありますが、多くの場合は性行動ではありません。

     

     

    なぜなら、性成熟以前の子犬や不妊去勢手術後の犬であっても行いますし、優位性の誤解と同様、対象がクッションなどのモノであることも多いからです。

     

     

    犬がマウンティングする原因

    犬のマウンティングの原因

    ではなぜ犬はマウンティングをするのでしょうか。

     

     

    ストレス行動

    気になるほどのマウンティングは、何度も何度も繰り返し、しつこく行われるものです。このような行動は、興奮や不安などによるストレスが原因であることがほとんどです。

     

     

    例えば、ドッグランなどで走り回らせる、激しい遊びをさせる、ドッグトレーニングをするなど、犬が興奮するようなことをしていませんか?また、長時間の留守番や同居家族の不仲など、犬を不安にさせることにも注意が必要です。これらは犬にとってストレス要因になります。

     

     

    私たちがこれまで保護してきた犬や、相談を受けた犬たちを観察していると、高ストレス状態である場合にマウンティングをし、落ち着くにつれてやらなくなっていっています。

     

     

    マウンティングの大きな要因は、ストレスだといえるでしょう。

     

     

    転位行動

    転位行動とは、恐怖や不安、緊張などに出くわし、それにどう対応するか、犬自身が強い葛藤状態におかれたときに、気持ちを落ち着かせたり気を紛らわせたりしようとして、まったく別の行動を起こすことです。

     

     

    転位行動としてマウンティングをすることがありますが、葛藤状態になるほどの強いストレスにさらさないということが大切です。

     

     

    マウンティングへの対処

    犬のマウンティング対策

    マウンティングの対象物を片付けよう

    まずは、マウンティングの対象になっているクッションなどを、片付けておきましょう。犬が見ていない時に、そっと片付けるということがポイントです。

     

     

    犬用ベッドにするので片付けるのはどうか・・という場合は、ベッドの種類を変えてみてはいかがですか?マウンティングしやすいベッドの縁がないものやマウンティングしにくそうな素材にすることで、防ぐことも可能です。

     

     

    では、対象が物ではなく、同居人の腕や足ならどうでしょうか。そんな時は決して叱ったり嫌そうに手で払ったりせずに、優しくそっと犬の前足を床におろしてあげましょう。そして犬の気をそらすために、犬が落ち着くまで別の部屋に移動してみましょう。

     

     

    こうして対象物を片付けたり、犬の気をそらしたりということを続けていくことで、半年、1年たったあとで再び対象物を出してみても、マウンティングしなくなっていたということがよくあります。

     

     

    ストレス要因を減らす

    しかし、物理的にマウンティングができないようにする対症療法だけでは、根本的な解決にはなりません。マウンティングの原因になっているストレス要因を見極め、それを減らせるように努めることが最も大切です。

     

     

    高ストレス状態の犬に対し、叱ったりトレーニングしたりすると、余計にストレスがかかってしまうので、マウンティングにおいても何事においても逆効果でしかありません。

     

     

    マウンティングは、特に興奮したときに出やすいので、興奮させないようにすることが大事です。犬によって、何に興奮するかは異なります。同居人が犬の近くをバタバタと動いていたり、他犬と近距離で会ったりしたときや、留守していた同居人が帰宅するなど、嬉しい興奮もあります。

     

     

    犬が落ち着くまで別の部屋に行ったり、抱っこや添い寝をしてあげたりすると安心してくれることがあります。犬がどうしたら楽になるか、よく観察して接しましょう。

     

     

    まとめ

    マウンティングは、見た目がよくないし迷惑だからやめさせたいという発想になりがちかもしれません。しかし、それは犬がストレスに苦しんでいるということなので、なんとかしてあげようと考えるといいでしょう。

     

     

    人間でいうと、貧乏ゆすりや爪噛みと同じです。やめなさいと叱っても、そのストレスでさらに悪化するし、物理的にできないようにしたところで、ストレスの原因がなくならなければ、別の行動が出るだけなのです。

     

     

    わたしたちは犬の仲間として、犬に寄り添い、犬が心地良い暮らしを工夫し、一緒に問題を解決していきましょう。

     

     

  • 犬は自分で考えて行動できる?

    犬は自分で考えて行動できる?

    犬って自分で考えられるの?

    そんなまさか・・・!そんな風に思う方もいるのではないでしょうか。

     

     

    だから色々教えてあげないといけない。

    行動を管理しないといけない。

    オスワリやマテを教えて、危険から犬を守ったり、人間との生活を教えたりしないといけない。

     

     

     

    犬のために!

     

     

    でも、犬と暮らし、よく観察していると、決してそうではないことが分かってくるのではないでしょうか。

     

     

    ここでは犬が自分でちゃんと考えて行動してるなぁ!!と思うエピソードをいくつかご紹介します。

     

     

    天気によって散歩に行くか行かないかを決めている

    寒すぎる日

    暑すぎる日

    雨が降っている日

     

     

    そんな日は、散歩に行こうとしない犬が多いのではないでしょうか?

     

     

    あんなに散歩が好きなはずなのに、朝ごはんを食べたらまた眠りについてしまう・・・どうして?

     

     

    犬は人間と同じように、快適な環境で過ごしたいと思っているようです。だから、雨の日や適温ではない日は、おうちにいることを選ぶようです。

     

     

    これから雨が降る!ということを感じる犬もいるようです。今はなんでもない天気なのに、どうして散歩に行こうとしないのかな?と思ったら、大雨が降りだした!そんな経験をした方もいるのではないでしょうか。

     

     

    でも、雨が降っていてもどんな天気でも散歩にでかけたい犬もいます。雨に濡れてもへっちゃらな犬や、家でのお留守番が長い犬など。

     

     

    雨に濡れるのが平気な犬でも、いざ外に出てみて大雨だった場合など、「やっぱりいかない」とすごすご戻る犬もいます。

     

     

    お留守番が長いと、淋しさや不安に加え、退屈な時間が続きますから、リフレッシュするためにお散歩に行くことを優先するのかもしれませんね。

     

     

    お散歩場所は快適なところを選ぶ

    犬のお散歩場所、お散歩コース、誰が決めていますか?

     

     

    犬が地面のにおいを嗅いでいたり、別の方向に行こうとしていたりするところを、同居人がリードをグイッと引っ張って、連れて行こうとするのを目撃することがありますが、安全な散歩場所を確保したら、あとは犬に任せましょう。

     

     

    落ち着いた犬は、快適な散歩場所を自ら選んで歩きます。

     

     

    例えば、途中で工事をしていて大きな音を立てていて、不快だなと思ったら、行き先を変更したり、苦手な犬を見かけたりにおいを感じたりしたら、立ち止まって考えたり引き返したりします。

     

     

    しかも、犬の様子を見ていると、その時だけにとどまらず、しっかりと記憶し、その記憶に従って行動しているように感じるのです。

     

     

    美味しいものを拾い食いした場所には度々足を運ぶのは、まさにそれを示しているようです。

     

     

    齧っていいものと齧ってはいけないものを判断している

    犬は、コレ何かな?ちょっと気になるなーというものを、齧って探ってみたり遊んでみたりする習性があります。私たちが手を使って行うことと一緒です。

     

     

    でも、何でもかんでも噛むわけではないのです。

     

     

    同居人が大切にしている物や家具などは、本来犬は噛みません。例え噛んだとしても、「ごめんね。それ、噛まないでもらいたいな」ということを、そっと伝えると、「噛んだらまずかったな」と理解して、次から噛まないようになります。

     

     

    代わりに、噛んでもいいように置いてある犬のオモチャや拾ってきた枝などを噛んで楽しんでいます。

     

     

    落ち着いて行動できる環境づくりを

    このように、犬はよく考えて行動をすることができますが、そのようにできなくなってしまっている犬もいます。

     

     

    興奮度が高かったり、ストレスが強くかかっていたりする場合です。

     

     

    そのような場合は、冷静に考えて行動できないことで、犬が更に興奮したり困ったりする状態に陥ることがあります。そんな時は、「こうしたらどうかな?」と相談したり提案したりしてみるといいでしょう。

     

     

    また、犬を興奮させてしまうと、更に興奮を求めるようになり、ますます思考力を奪うことになりますので、興奮を煽るような行動を避けることが必要です。

     

     

    日々のストレスを減らせるよう配慮した生活をしつつ、上記のように窮地に陥らないよう時にはサポートもしていくことで、だんだんと落ち着きを取り戻し、自ら考えて行動できるようになっていきます。

     

     

    犬には何事も手取り足取り教えたり、指示したりしなければいけないと思いがちですが、犬が本来もっている能力を信じ、そっと見守ってみてはいかがでしょうか。

     

     

  • 【新常識】犬の耳掃除は必要ある!?ない!?

    【新常識】犬の耳掃除は必要ある!?ない!?

    みなさん、犬の耳掃除をしていますか?

     

     

    耳掃除は必要だと獣医さんやトリマーさんから言われ、汚れの有無に関わらず定期的におこなっていたり、特にたれ耳の犬種の場合だと気になってケアしていたりするかもしれません。

     

     

    実際、どうなのでしょうか。耳のケアに関する新常識をお伝えします。

     

     

    アメリカの学会によるガイドラインでは

    2017年にアメリカ耳鼻咽喉科頭頸部外科学会(AAO-HNSF)が、耳のケアに関するガイドラインを紹介しています。

     

     

    それによると、

    耳には自浄作用があるので放っておくのが一番であり、綿棒や耳かきなどで掃除すると、炎症や感染症、耳垢塞栓などのリスクが高まる

    というのです。

     

     

    耳掃除は必要ないというのが新常識です。

     

     

    犬の耳のノーマルな状態を知っておこう

    今でも動物病院などに行くと、頼んでいないのに洗浄液で掃除されることがあるようです。感染症を予防するためだろうと思います。

     

     

    しかし、実際、犬の耳掃除をしていなくても、耳の病気になったことは一度もない犬が多くいます。

     

     

    耳掃除が本当に必要かどうかを見極めるためには、健康でノーマルな耳はどういった状態かを知っておくといいでしょう。

     

     
    耳の入り口を軽くぬぐうと、褐色で脂っぽく独特のにおいがするものが少しついてきますが、これが犬にとってはノーマルな状態です。

     

     

    もし頭を振ったり、耳の裏あたりを掻いていたり、耳を気にするそぶりがあれば、病院で診てもらいましょう。

     

     

    POINT耳の通気をよくして乾いた状態を保つこと!

    感染症の原因になるため、耳の中が常に湿った状態なのは注意!

     

     

    通気性が悪い、たれ耳の場合のケア

    立ち耳の犬なら放っておいてもほぼ大丈夫ですが、たれ耳の犬ではどうしても通気性が悪くなるのが問題です。暑くて湿気が多い時期は、特に注意が必要です。

     

    時々、耳の中を見せてもらおう

    時々、耳を見させてくれないかお願いしてみて、もし、じめじめしているようなら、耳の入り口だけティッシュなどでそっと拭かせてもらいましょう。

     

     

    くれぐれも、無理矢理に綿棒を突っ込んだりしないようにしよう。(ケアが苦手になっていたら、自分でやらずに病院でチェックしてもらったほうが、犬の負担を少なくすることができます)

     

     

    耳の毛を抜くのは要注意!

    耳の中に毛がたくさん生えている犬種は通気性がよくないので、以前は抜くように言われることがありました。しかし、抜いているときは痛そうですし、その後は赤くなってしまうので、毛をカットする方式にするのがオススメです。

     

     

    人間でも、傷がつくと感染症になりやすいですが、犬の場合も同様です。
    毛を抜いて、耳の中に小さな傷ができてしまうと、感染症につながる恐れもあり、かえってよくないでしょう。

     

     

    実際最近では、耳毛抜きをやめるように主張する獣医が増えています。「トリマーでも抜くべきでない」と主張している獣医皮膚科医がいます。

     

     

    もし、すでに耳に関するトラブルを抱えている場合は、獣医とよく話し合って相談しましょう。

     

     

    犬の耳の毛はカット方式で

    耳の毛を抜くのが良くないならば、どうすればいいでしょうか。カット方式を検討してみてはいかがでしょうか。

     

     

    犬の耳毛切り専用ハサミが販売されています。
    先がとがっておらず刃がないものなら安心して使うことができます。

     

     

    犬の様子をみながら、怖がらせることがないよう、気を付けてカットしましょう。

     

     

    犬の健康管理には観察が大切

    耳に限ったことではありませんが、犬のケアをしようと思った時は、犬の状態をよく観察しておこなうことが大切です。

     

     

    どんな犬でも絶対に必要だと思い込んでおこなうことも、逆に、日頃チェックをせずに放置したり、獣医やトリマーにケアを丸投げしたりするのも避けたいとことです。

     

     

    犬と暮らしてケアをしていくということは、手間がかかって面倒に思うこともあると思います。しかし、家族として迎えた以上は、一緒に暮らしている犬についてよく学び、日々情報をアップデートして、QOLの向上に努めることが人間の義務であるといえるのではないでしょうか。

     

     

  • 犬を寝かせるため!?疲れさせる運動は必要か

    犬を寝かせるため!?疲れさせる運動は必要か

    よく、「疲れた犬はいい犬だ」(犬を疲れさせると、家では寝て過ごす)と言われています。

     

     

    そう信じている人も多いかもしれませんが、本当にそうでしょうか。今回は運動と興奮について考えてみようと思います。

     

     

    激しい運動によって犬の体に起こること

    ボール投げや追いかけっこなどの運動をおこなうと、体を動かすのに必要な酸素を筋肉に届けるために、たくさんの血液を送り出そうとして心拍数が上がり、その酸素を取り込もうとして呼吸が速まります。

     

     

    激しい運動をしたときは、多くの酸素が必要になるので心臓や呼吸がさらに早まり、活性酸素が発生することになります。多すぎる活性酸素は体にさまざまなよくない影響を与えます。

     

     

    激しい運動には興奮が伴いますが、この興奮がさらに犬たちを苦しめることになります。

     

     

    興奮すると脳内にドーパミン(快感物質)が分泌されます。ドーパミンは脳内麻薬と言われますが、この快感が癖になってしまうのです。

     

     

    脳を興奮させる物質が優勢になると、脳の感覚が鈍くなり、正常な判断ができなくなります。他方で、エンドルフィン(鎮痛効果)の影響で、体がつらくても運動を続けられるようになります。

     

     

    結果、快感を求めていくらでも遊びたいという状況になるのです。

     

     

    ボール遊びを例にとると、次のようなことが起こっていると思われます。

    ・ボールを追いかけることがとても好き→人にボール投げをしてもらえない→うずうずして落ち着かない

     

    ・ボールを追いかけるのはつらいのに自分から走って追いかける→エンドルフィンの鎮痛効果がもたらす快感によりつらさを感じにくくなってさらに走る

     

    犬が興奮しているとき、目は見開きギラギラとし、口は酸素を取り入れるために大きく開き(横に引き端にしわが寄ります)、舌がだらんと長くでます。

     

     

    また、興奮したときに分泌されるホルモンが正常レベルに戻るには数日かかります。これも体にとっては負担です。

     

     

    「犬には運動が必要」と言われていますが、興奮によるデメリットをよく見る必要があります。

     

     

    激しい遊びや運動をやめても問題ないの?

    では、運動を一切やめてしまって退屈しないでしょうか。犬も遊びたいのではないでしょうか。

     

     

    そもそもこうした考え方を見直す必要があります。

     

     

    「犬と遊んであげたい」や「遊んであげなくてはいけない」と思っているのは人間です。わたしたちが犬と遊ぶのではなく、犬たちの遊びは犬たち自身で決め、好きなときにするものです。

     

     

    犬たちの遊びを観察していると、激しく走り回ったりせずに、落ち着いて穏やかに楽しんでいることがわかります。

     

     

    例えば、匂いを追跡したり、落ちている何かを齧ってみたり、生き物を観察したり、土を掘ってみたり、草の上に転がってゴロンゴロン背中をこすりつけたり、ぬいぐるみを自分で飛ばしてみたり。

    犬の穴掘り遊び

     

     

    遊びというのは本来、心身がつらくなるのもではなく、気分がよくなり心豊かになるものだと思います。

     

     

    疲れさせる運動ではなく「心地良さ」を

    「疲れた犬はいい犬だ」というのは、疲れきって休んでいる状態のことを指しているにすぎません。

     

     

    疲れ切るのではなく、犬たちが五感を使って心地よく遊びを楽しめるということが大切です。

     

     

    犬も人ものんびり歩き、日光を適度にあび、いろんな匂いを楽しんで、自然のものを感じながら体を無理なく動かすことが、犬に必要な「運動」だと思います。