「ブリーダー」とは、犬を人間の手で繁殖させる人々のことをさします。
日本では、純血種の小型犬が特に人気です。一般社団法人ジャパンケネルクラブによると、犬種別の登録数は、1位:トイプードル、2位:チワワ、3位:ミニチュアダックスフンドだそうです。(2014年データ)
とっても可愛いですよね。小さくて目がクリクリの守ってあげた雰囲気にひかれ、私もチワワを迎えました。
しかし、うちのチワワは、頭蓋骨に穴があいています。泉門開口(せんもんかいこう)といって、ペコと呼ばれています。将来的に水頭症という、命にかかわる病気になる可能性があります。
ペットショップの店員さんには、「チワワでは多い症状。成長するうちに塞がることもある。」と聞きました。うちのチワワは「小ペコ」でしたが、「中ペコ」と書いてあるチワワもいました。どうしてもチワワを飼いたかった私は、「小ペコ」ならいいか・・と深く考えることをセーブしました。
泉門開口は遺伝病の一つなのです。
犬の遺伝病は、約500種類もあるといわれ、罹患率はに人間よりはるかに高いそうです。チワワの泉門開口の他、ラブラドールレトリーバーは関節と目の病気。スプリンガー・スパニエルは酸素欠乏症。ウェスティのアレルギーなど・・。
なぜ、人間よりも遺伝病が多いのでしょうか。遺伝学者は、その原因を近親交配にあるとしています。
純血種を維持するには、当然ながら同じ犬種で交配することになり、その結果、近親交配が非常に多くなっているのです。これは、人間が好む「外見」を維持するためでもあります。「外見」とは、顔の可愛らしさはもちろんですが、人間が決めたその犬種の良しとする姿形の「標準」です。
信じられないかもしれませんが、親子や兄弟での繁殖が行われているのです。人間だったらどうでしょう・・
このようにして作られた犬たちは、長きにわたり、健康で幸せに暮らしていけるでしょうか。
人間が作った「標準」によって、特定の遺伝性疾患だけでなく、ガンなどの病気にもなりやすく、走ったり呼吸したりという日常生活にまで影響を与えてしまうことまであるのです。
ブリーダーから犬を購入することは、このように、犬が健康を害し苦しむことを助長することにもなりかねません。
これ以上、苦しむ犬が増えないように、保護団体や動物愛護センターなどから迎えることが、「犬に優しい」選択といえるのではないでしょうか。
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