犬が「お父さん」にだけ警戒するのはなぜ!?

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家族の中で「お父さん」だけに吠えるとか、警戒するとかいう話をよく聞きます。

 

 

その理由は、男性は背が高く、声が低く、動作ががさつで、支配性が強い人が比較的多いからかもしれません。

 

 

逆に、背が低く、声が高く、すごくのんびりした性格で動作がゆっくりで、支配的でないお父さんだと、犬の人気者になる傾向が高いです。そして、犬のことはそれほど構わず、ひざに乗ってきたら話しかけたり、たまには、美味しい食べ物をおすそわけしたりしていたら、きっと好かれることでしょう。

 

 

ですが、そうでないお父さんたちが多く、そのうえ夜遅くに帰ってきたりするので、ますます犬たちを警戒させることになります。さらに、仕事の疲れから「癒し」を求めて犬にちょっかいを出すなどというようなことをしたら、ますます嫌われてしまうのも無理はないのです。

 

 

中には、「〇〇ちゃんはかわいいね~、きょうはお父さん大変だったんだよ~、〇〇ちゃん、わかる~」などと言って、やたら犬に話しかける人もいるようですが、そういう行動も犬をイライラさせたり興奮させたりします。

 

 

警戒にしろ興奮にしろ、すでにお父さんに吠えるようになっているのであれば、なるべく静かにそっと帰宅して、犬に声をかけたり構ったりせずに、目をそらすカーミングシグナルを出しながら、ひっそりしていてもらいましょう。

 

 

何週間、何か月と続けていると、犬は「この人は安全だ」と認識して、自分の方から近づいて行くようになるでしょう。

 

 

もちろんそうなっても、わしわし触ったり声をかけたりせずに、まばたきをしたり目をそらしたりなどのカーミングシグナルを出しながら、穏やかな笑顔を見せてあげましょう。

 

 

犬を撫でたがる人は多いですが、実は犬はそんなに撫でられたくはないのです。犬が撫でてほしいときに、撫でさせていただく、という心構えが大切です。ですが、いくら撫で回さないようにと言っても、なかなか聞き入れてくれない、という話もよく聞きます。

 

 

その場合は、カーミングシグナルの解説をしながら、犬の気持ちについて話してみましょう。舌をペロッとしたとか、顔を横に向けたなどのシグナルを実況するとわかってもらいやすいです。

 

 

お父さんがなかなか行動を変えてくれないという話もよく聞きますが、ただ「~して」「〜しないで」というだけで聞いてくれることはまずないですし、逆に反感を買ってしまうことさえあります。

 

 

その行動が犬にとってストレスになること、ストレスはいわゆる問題行動を引き起こすこと、犬にとって嫌なことをしなければ、犬はもっとお父さんのことを好きになってくれること、などを説明してみましょう。

 

 

どうして協力してくれないの!?と感情的になったり、お父さんの行動を否定するような言い方をしたりしていると、余計にこじれてしまいます。

 

 

家庭内の人間同士の関係も友好的なものにするよう、よく話し合うといいでしょう。

 

 

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