子犬の散歩をはじめよう!初めての散歩のしかた

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子犬を迎えたらワクチンがすむまでは家の中で過ごさないといけないというふうに考えていませんか?獣医さんにそう言われた方もいるでしょう。

 

 

ですが、この「常識」は少し古くなっています。子犬を家に迎えて体調が落ち着いたら、なるべく早く外に連れ出したほうが子犬のためにいいという考え方に最近はシフトしてきているのです。

 

 

子犬の感受期に外の世界に触れさせることが大切

ワクチンプログラムが終わるのは、生後13~14週です。他方で、子犬が外の世界のさまざまな刺激に慣れて外の世界とのかかわり方を学ぶのにもっとも適した時期は、生後3週齢から12週齢ぐらいまでの時期とされています。この時期は社会化の感受期と呼ばれています。14週齢でワクチンが終わるのを待っていると、この感受期が過ぎてしまうのです。

 

 

感受期を過ぎたからといって、学習ができなくなるわけではありません。ですが、もっとも適した時期に学習ができないと、外で出会うさまざまなものを怖がり、慣れるのに時間がかかるようになってしまう可能性があります。

 

 

また、子犬のころに豊富な刺激を受けることは、脳を活性化し、問題解決能力を高めるので、大事な時期に室内で過ごすのは、子犬にとって大変な損失です。感受期とそれに続く1ヶ月の間の経験は、犬の生涯にわたって影響を及ぼすということがわかっています。

 

 

最近では、獣医師の間にも、ワクチン完了前に外の世界を経験させたほうがいいという考え方が広まりつつあります。社会化不足による犬のQOL(生活の質)の低下を考慮すると、病気感染リスクよりも、社会化不足による問題の方が大きいと考えられるようになってきたということです。

 

 

子犬の「散歩場所」の選び方

ワクチンが終わるまでというのは、病気感染を心配してのことですから、感染源に接触しないようにすれば大丈夫です。そのためには、感染リスクが少ない散歩場所を選ぶように気をつけましょう。

 

 

感染症にかかった犬に接触する可能性は、住んでいる地域によって違います。あらかじめ近所の獣医師に、感染症の罹患率を聞いておくと安心です。一般的には、放浪している犬がいる場所や、仕入れたばかりの子犬がいるペットショップや犬の繁殖場のそば、愛護センターのそばなどは高リスクです。そういう場所から離れていることが、散歩の第一条件になります。

 

 

ほかにも散歩場所を選ぶ際に、気をつけなければいけないことがあります。子犬は初めて外の世界に接触するのですから、いい印象を持ってもらうようにしなければなりません。でないと外の世界を怖がるようになってしまいます。

 

 

車や自転車がたくさん通るような騒々しい場所、人や犬などが多い場所は避けて、静かな場所を選びましょう。原っぱや河川敷、人や犬が少ない自然公園や林などがいいでしょう。住宅地にぽつんとある人が来ない穴場の原っぱなどもおすすめです。散歩場所まで歩かせるのはまだ早いので、キャリーバッグやスリングなどに入れるか車に乗せるなどして、そこまで連れて行きましょう。

 

 

はじめての散歩は「外遊び」感覚で

場所が決まったらいざ散歩です。散歩といっても、成犬のようにリードをつけて歩くのは早すぎます。自然のなかで、30分から1時間程度、好きなように遊ばせます。散歩というより、外遊びといったほうがいいでしょう。飼い主はそばに座って、危険に陥らないように見守っていてあげます。

 

 

散歩は子犬の様子を見ながら、朝と夕方の1日2回にしていきます。外で遊んでくると、室内では寝て過ごすようになります。痛いほどの甘噛みや、吠え、破壊などはフラストレーションによるものですが、散歩をすることでこれらがほとんどなくなります。飼い主にとって、こんなに楽なことはありません。規則正しい生活と適度な刺激で、子犬は安定した成犬に成長することができます。

 

 

散歩のときはハーネスを着けて

このページの上部写真のように、外に行くときには、危険防止のために必ずハーネスを着けておきましょう。首輪は子犬の首に大きなダメージを与えるので危険です。ハーネスは頭からかぶるタイプで、やわらかいものがお勧めです。PONOPONOのハーネスは、軽くてやわらかいので、子犬向きです。散歩場所についてからハーネスを着けたほうが嫌がって気にすることが少ないです。

 

 

ハーネスには荷造り紐や手芸用テープなどを結んでおきます。子犬なので強度はそれほど必要ありません。それよりも軽さを優先したほうが嫌がりません。紐の長さは3メートル以上にします。この紐を握っていれば安全です。

 

 

リードをつけるのは生後半年ごろから

リードをつけて歩く練習は、生後半年ごろから始めれば十分です。それまでは自由に遊ばせてあげましょう。半年をすぎたら、1回の散歩で5分程度リードをつけて歩き、あとは遊びというようにして、1ヶ月ごとにリードをつけて散歩する時間を5分ずつ伸ばしていきます。

 

 

自由に外遊びをしている中で、犬は飼い主と一緒に歩くということを自分で学んでいきます。これがリードを引っ張らずに散歩するための基礎になります。また、名前を呼ばれたら来るというのも、自然にその中で学びます。わざわざおやつを使って教えたりなどしなくても、これで十分できるようになります。

 

 

散歩で子犬が出会う危険に注意

外遊び中には、犬や人などが不用意に近づかないように十分に気をつけてください。子犬のころにトラウマ体験をすると、その後の生活に影響しますから、危険な目に会わせないということを常に意識しましょう。といっても、過保護にすると自由な発達が阻害されます。犬や人には十分注意して、介入しすぎないようにしながら、自然の中で冒険させるとバランスがとれます。

 

 

また、子犬を見るといろんな人が寄ってきて触ろうとしますが、多くの場合、人間は犬が嫌がるような触り方をします。それによって人間の手を怖がるようになる犬が後を絶ちません。

 

 

ですので、最初から触らないようにお願いするのがベストです。子犬と触れ合いたいという人には、そばに一緒に腰を下ろしてじっとしていてもらいましょう。そうすると子犬は自分で人間を観察し、受け入れていくことができるようになります。子供については、遠くから見るだけにしてもらいましょう。

 

 

他の犬との交流はどうすればいい?

他の犬との交流については、気をつけるべきポイントがいくつかあります。病気予防の観点からは、定期的に予防接種をしていて、感染症の疑いがない健康な犬であれば接触させても大丈夫です。ですが、いきなり噛み付いたり、脅かすようなことをしてきたりすると、子犬は恐怖体験をしてしまいます。それは避けなければいけません。

 

 

落ち着いていて、カーミングシグナル(犬のボディランゲージのこと。詳しくは「ドッグウォーカー博士の犬猫との暮らしアドバイスvol.5」を参照ください)が上手に出せて、面倒見がいい犬を探し、そういう犬と一緒に過ごす時間を作ってあげるといいです。

 

 

ただし、こういう犬はそれほど多くありません。社会化不足でシグナル下手、ストレスレベルが高く、興奮しやすい犬のほうが多数派です。子犬は成犬からいいことをたくさん学びます。ですが同時に、悪いこともどんどん学びます。こうなってほしいと思えるような犬と会わせてあげることが、子犬の将来のためには必要です。

 

 

子犬の散歩は安全に、でも過保護になりすぎず

子犬は屋外で一定時間遊んでいる間に、外で遭遇するさまざまな刺激に慣れていきます。その刺激が強すぎて子犬が恐怖に陥らないように、気をつけてあげましょう。

 

 

もし犬が怖がったら、安全な場所に避難するなどして守ってあげます。そんなの大丈夫だなどと、自分の感覚の押し付けないようにしましょう。安心して探索できるということが、社会化を促進するのです。無理に慣らそうとすると逆効果ですから、安全確保にだけ気をつけて、見守っていてください。リラックスして安全な散歩を楽しんでいると、自然に少しずつ社会性が身に付いて行きます。

 

 

子犬の自発性を最大限尊重して、必要なときだけサポートするという気持ちでいてくださいね。

 

 

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