褒めるしつけならいいの?

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今、犬のしつけといえば、褒めるしつけ「陽性強化法」が主流になってきています。

 

それまでは、人間が上、犬が下、という主従関係を意識したリーダー論が強く信じられていました。

人間の命令が絶対で、マテ・オスワリなどのコマンドに従わせたり、散歩では人間の横、または後ろを犬が歩き、排泄や匂い嗅ぎの場所まで管理するリーダーウォークをさせたりします。いうことを聞かない場合は、犬の目を見て強く叱ったり、マズルをつかんだり仰向けにひっくり返したりして恐怖を与えたりします。

 

このようなしつけは、犬に恐怖を与え委縮させたり、逆に攻撃性を強めたりして、良い結果が導かれることはないと考えられるようになってきました。

 

では、褒めるしつけなら良いのでしょうか。

褒めるしつけは、本当に犬に優しいでしょうか。

 

私たちは、褒めるしつけも必要ではないと考えています。

 

なぜなら、一見優しそうなやり方ですが、人間が好ましいと考える行動をとったときに褒めたりご褒美を与えたりして行動を制限・管理し、犬の自主性は認めていないからです。

リーダー論と方法は異なっても、犬の意思を尊重するのではなく、「人間の言うことを聞かせる」という発想に違いはないのです。

褒めるしつけは、飼い主はできた時には喜ぶし、できなかった時には残念な表情をします。犬はそれらをよく見て、よく感じ取っています。ですので、犬は飼い主の表情や反応を過剰に気にして行動・生活するようになります。また、オヤツに頼っている場合は、飼い主自身がオヤツがないとパニックになったり、犬もいつオヤツがもらえるかとソワソワと落ち着きがなくなったりします。

 

ちなみに、叱るでもなく褒めるでもなく、犬へ無関心無反応であれといっているのではありません。

最大限、その犬が良いところを伸ばしていけるよう、苦手なことが少しでも楽になっていくよう、勇気づけの犬育てをします。

褒めるしつけは、その犬がとった行動の結果や成果に関心が向けられますが、勇気づけの犬育ては、それまでのプロセスや努力に向けられます。

 

例えば、他の犬がとても苦手な犬が、散歩中に過剰反応せずに通り過ぎることができたとします。そんな時、「いい子いい子!よくできた!」と褒めるのではなく、「とても頑張っていたね!」とか「上手に挨拶できて嬉しかったよね」などと、犬がおこなった努力や気持ちに共感してあげましょう。また、もし過剰反応したとしても、「怖かったよね。でも頑張っていたじゃない。無理しないでゆっくりでいいからね」というように励ましの言葉をかけます。

 

このように、うまくいっても失敗しても勇気づけて、自由と意思を尊重し、ストレスのない安心できる環境を整えることで、犬は自分でちゃんと学んでいくようになりますし、自己肯定感も高まります。

自分の意に沿った行動を褒めるのではなく、犬の気持ちを尊重して、「ありのままを受け入れているよ」というメッセージを送りましょう。

 

文責:山村 香織

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