みなさんは、犬と感情を共有していますか?
うれしい、楽しいなどのポジティブな感情は、自然と共有しやすいものです。ニコニコしている犬を見ると、こちらまでうれしくなりますよね。
ですが、怖い、不安、緊張などのネガティブな感情はどうでしょうか?
もしかしたら、「そんなの怖くないよ」、「甘えている」、「慣れれば平気」みたいな反応をしてしまうことはありませんか?
犬のネガティブな感情を否定していない?
人間と犬の感じ方は違う
犬の感じ方は、ときに人間から見ると理解しにくいことがあるかもしれません。
例えば大型犬が怖がりだと、「そんなに大きな体で?」と笑われることがあります。
体格や犬種によって、周囲の反応が変わることもあるんですよね。
ですが、「そんなの大したことないよ」という言葉をかけたところで、犬のネガティブな感情が消えることはありません。
否定は安心を奪う
気持ちを否定されると、犬はどう感じるでしょうか?
怖いという気持ちに加えて、「この人は分かってくれない」という孤立感が重なります。
そういう気持ちを否定したり、笑ったりしたところで、いいことは何もありませんね。
犬のネガティブな感情を肯定し、自信を育てよう
では、どのように対応すればよいのでしょうか?
「嫌だね」というだけでいい
それはとてもシンプルで、「嫌だね」、「怖いね」、「不安だね」と言ってあげることです。
まず、それによって犬は安心します。
「わかってくれる存在がいる」
それが何より、犬の土台を安定させることにつながるです。
共感が犬の自信を育てる
気持ちを肯定してもらえた犬は、その人に対して肯定的な感情を持つようになります。
言ってみれば、信頼です。
すると、それがエンパワーメント(勇気付け)となって、犬が自信をもつようになり、自分で対処できることが増えていきます。
このことは、人間の世界では常識の部類だと思いますが、犬でも同じなのです。
共感することによる犬の変化
以前、保護した犬は、外の世界をまったく知らなかったので、怖いものだらけでした。
その気持ちを否定せず、次のようなことを心掛けて暮らしていました。
- 共感する
- できるだけ怖くない環境を整える
- 無理をさせない
そのように過ごしているうちに、どんどん平気なことが増えていったのです。
そして、他犬の争いの仲裁をするほど、自信にあふれた犬になりました。
このような勇敢さは、安心の中から育つものなのですね。
犬育ては、自分育て
人間自身が、幼い頃に気持ちを否定されて育っていることもあると思います。
だからこそ、無意識に犬にも同じことをしてしまう場合があります。
ですが、こうした肯定的な犬育てを通じて、自分自身を育て直すことにも繋がったりするのです。
犬がどんどん信頼を取り戻していくに連れて、自分自身への肯定的な気持ちが芽生えていきます。
お互いが安心できる関係へ
相手への配慮とは、我慢することでも、自分を犠牲にすることでもありません。
より良い関係を築いてお互い心地よく、生きやすくなるためにすることではないでしょうか。
ぜひ、犬の感情に耳を傾けて、ネガティブな感情も一緒に共有してみましょう。

