犬が吠えると、つい「やめさせないと」と思ってしまうかもしれません。
しかし、吠えは犬にとって大切なコミュニケーションの一つです。
まずは「なぜ吠えてるか」を知り、人がどう関わればいいのかを考えてみましょう。
犬が吠えたとき、まず知っておきたいこと
犬が吠えたとき、まず大切なのは、「犬が何を伝えようとしているのか」を考えることです。
犬は、
- 何かを知らせたい
- 不安や警戒を伝えたい
- 興奮している
- ストレスを感じている
といったときに吠えます。
吠えには必ず理由があるので、まずは犬の様子や状況をよく観察してみましょう。
なお、犬が吠える理由については、こちらの記事でも紹介しています。

吠えたときにやってしまいがちな対応
犬が吠えると、つい次のような対応をしてしまうかもしれません。
- 大きな声で叱る
- 「ダメ」と強く静止する
- リードを強く引く
- クレートなどに閉じ込める
これらの方法では、吠えの根本的な理由は解決しません。
むしろ犬は、「怖い」「何が起きているのか分からない」と感じ、不安や興奮が強くなってもっと吠えてしまいます。
吠えを止めることに意識を向けるのではなく、犬が安心できる状況をつくることが大切です。
犬が吠えたときにどう対応すべきか
犬が吠える理由によって、人の対応も変わります。
ここでは、よくあるケース別に紹介していきますね。
来客やチャイムで吠える
玄関のチャイムや来客に吠えるのは、犬にとってとても自然な反応です。
犬は、「誰か来たよ!」「知らない人がいるよ!」と知らせてくれているのでしょう。
このとき、人も一緒に慌てたり叱ったりすると、来客時=吠えるというように関連付けがされてしまいます。
くれぐれも落ち着いた様子で行動し、「宅配だったよ」「誰もいなかったよ」などと声をかけて、状況を確認し説明してあげると安心します。
チャイムが苦手で大きな負担になっている場合は、チャイムの音を切って、用事がある方には電話をもらうようにしておくのも一つです。(その他の洗濯機や電子レンジなどの家電も同様で、無音にできるものもあるので、説明書を確認してみましょう。)
電話の音がなると吠える
電話に反応して吠える犬もいます。
着信音だけに反応する場合もあれば、電話で話している最中ずっと吠えている犬もいます。
着信音が苦手な場合は、無音にするか少なくとも音量を最小にしましょう。単に音のタイプが苦手なこともあるので、音の種類を変えて様子をみてもいいでしょう。
電話で話していると吠える場合は、知らない人からの電話で人間が警戒した声のトーンになっているのに犬もつられて反応していることがあります。
大きな声で話すのも嫌がるので、なるべく落ち着いた小さな声でぼそぼそと話すと反応が和らぎますよ。
電話中にずっと吠えている状態なら、電話は犬がいない別の部屋でかけるようにするか、外にでて対応するようにしましょう。
散歩中に他の犬に吠える
散歩中に他の犬を見ると吠えてしまう場合、多くは「怖い」「近づいてほしくない」という気持ちから起きています。
このようなときは、とにかく犬が安心できる距離(=吠えずに済む距離)をとることが最優先です。
詳しくはこちらの記事でも解説しています。

興奮して吠える
帰宅したときやご飯の時間など、嬉しくて興奮して吠える犬もいます。
この場合、人も「ただいま~!」などと大きな声を出したり体を撫でたりすると、益々興奮したり、興奮が長引いたりしてしまいます。
まずは人が落ち着いてゆっくり行動し、先に着替えをするなどして犬が落ち着くのを待つと、自然におさまることが多いです。
小型犬など人に飛びついてくるような場合は、そのまま構わず動き続けると、興奮をさらに強めてしまいます。
その場合は静かに座り、犬が飛びつかずに済むようにし、落ち着いたところで自分の用事を済ませるようにしましょう。
犬同士でも仲間が興奮したときには強めのカーミングシグナルを出しつつ、なるべくじっとしてしています。

長時間吠え続ける場合
対象がいなくなっても吠え続ける場合や、些細な物音にも反応する場合は、ストレスや不安が関係していることがあります。
このような吠えは、犬が困っているサインかもしれません。
生活環境や接し方を見直し、犬が安心して過ごせるようにすることが大切です。
吠えの種類については、こちらの記事も参考にしてみてください。

犬を変えるより、環境を整える
犬が吠えると、「しつけをしなければ」と考えてしまう人も多いかもしれませんが、犬は理由もなく吠えるわけではありません。
犬の気持ちや環境を理解し、安心できる状況を整えることで、吠えは自然と落ち着きます。
犬を無理に変えようとするのではなく、まずは犬の気持ちに目を向けてみましょう。
なお、どう対応すれば落ち着くかはそれぞれの犬によって異なりますので、うまくいかなければ別の方法を試すというように、観察しながら、その犬に合った方法を見つけていくことが大切です。
犬がなぜ吠えるのかを理解し、人の接し方や環境を見直すことが、結果として吠えの改善につながります。

