犬はなぜ拾い食いをする?習性やストレスとの関係

犬はなぜ拾い食いをする?習性やストレスとの関係

散歩中、犬が道に落ちているものをパクッ。

「また拾い食いした!」「危ないからやめさせなきゃ…」

そんなふうに悩んでいる方は、多いのではないでしょうか。

でも、犬にとって拾い食いは、ただの「悪いクセ」ではありません。

犬の習性や、その時の気持ち、ストレスの状態が関係していることもあります。

まずは、「なぜ犬は拾い食いをするのか」を知ることから始めてみませんか。

目次

犬にとっては「宝物」を見つけているだけ

人間からすると、「そんなもの食べるの!?」と思うようなものでも、犬にとっては魅力的なお宝であることがあります。

たとえば、

  • ミミズ
  • 鳥の羽や雛
  • 生ゴミ
  • 魚や肉の骨
  • パンやお菓子
  • 落ちていた食べ物

犬は、においで「食べられるもの」を見つけるのがとても得意です。

そして、私たちが思っている以上に、いろいろなものを「食べ物」として認識しています。

人間には「汚い」「危ない」と感じるものでも、犬にとっては魅力的で、おいしそうなものなのです。

だから、拾い食いをすること自体は、犬としてとても自然な行動です。

「食べられるもの」と「食べられないもの」がある

ただし、犬が口にするものには、大きく分けて二種類あります。

犬にとって食べ物になるもの

たとえば

  • 虫やミミズ
  • 動物の骨や死骸
  • 落ちているパンやお菓子
  • 食べ残しや生ゴミ

こうしたものは、人間には抵抗があっても、犬にとっては食べられるものです。

もちろん、食べ過ぎればお腹を壊すことはありますが、少し口にした程度で大きな問題になることは多くありません。

犬は、自分にとって不快だったものは、吐いたり、次から避けたりしながら、少しずつ学んでいきます

食べ物ではないものまで口にしてしまう場合

一方で、

  • ビニール
  • タバコ
  • プラスチック

こうした「食べ物ではないもの」まで口にしてしまう場合は、注意が必要です。

犬の興奮が強すぎたり、不安やストレスがたまっていたりして、「何かを口にしていないといられない」状態です。

もし、何でもかんでも飲み込もうとしたり、散歩中ずっと這うようにして食べるものを探していたりという様子があるなら、犬の生活全体を見直してみる必要があるかもしれません。

拾い食いを叱ると、逆に増えることがある

犬が拾い食いをしようと、つい慌てて「ダメ!やめて!」と叱ってしまうかもしれません。

でも実は、その反応が、犬の拾い食いを強化してしまう要因になります。

人間が慌てたり、取り上げようとしたりすると、犬は、

  • 「これはそんなに大事なものなんだ!」
  • 「取られる前に急いで食べなきゃ!」

と思ってしまいます。

すると、余計に執着したり、急いで飲み込むようになったりするのです。

拾い食いをやめさせようとしているつもりが、かえって習慣を強めてしまうことも少なくありません。

拾い食いを減らすには、「見守る」こと

では、どうしたら拾い食いは減っていくのでしょうか。

私たちが大切だと思うのは、「見守る」ことです。

もちろん、毒のあるものや危険なものは、先に人間が見つけて近づかないようにしたり先に回収したりした方が安心です。

でも、それ以外のものまで、神経質に止めようとしなくて大丈夫です。

犬が何かを口にしても、

  • 「そういうものに興味があるんだね」
  • 「ちょっと気になったんだね」
  • 「いいもの見つけたね!」

と、落ち着いて見守ったり、一緒に喜んだりしてみてください。

最初は不安かもしれませんが、必要以上に反応しなくなると、犬もその物への執着が薄れていきます。

逆に、いつも人間が大騒ぎしていると、「特別なもの」になってしまい、いつまでも気になり続けてしまうのです。

ストレスが減ると、拾い食いも減っていく

拾い食いが多い犬は、日頃から興奮しやすかったり、ストレスがたまっていたりする傾向にあります。

特に、

  • 速いペースで引っ張られる散歩
  • 苦手な人や犬が多い環境
  • 我慢や緊張の多い生活

こうした毎日が続いていると、犬は落ち着かず、地面にあるものを口にすることで気持ちを紛らわせようとすることがあります。

だから、拾い食いだけをやめさせようとするのではなく、

  • ゆっくり歩く
  • 犬のペースを大切にする
  • 苦手なものを避ける
  • 安心して過ごせる時間を増やす

そんなふうに、生活全体のストレスを減らしていくことの方が大切です。

すると、拾い食いそのものも、少しずつ落ち着いていきますよ。

犬に任せると、自分で選べるようになる

人間が止めたり叱ったりするのをやめて見守るようになると、だんだん変わっていきます。

最初は何でも口にしていた犬が、

  • 「これは違うな」
  • 「これはいらないや」

と、自分で判断して、食べる量が減ったり、口からペッと出したりするようになります。

犬は、本来、自分で考えて選ぶ力を持っています。

人間がコントロールしようとしなくても、安心できる環境の中では、少しずつ、自分に合うもの・合わないものを学んでいけるのです。

人間と犬の違いを受け止める

犬は、人間とは違う感覚・習性で生きています。

人間には理解できないものを「おいしそう」と感じたり、逆に、人間が楽しいと思うことを苦手だと感じたりします。

でも、犬はいつも、人間の暮らしに合わせようと、一生懸命がんばっています。

だからこそ、私たちも犬の感覚や習性に歩み寄ってみませんか。

「なんでそんなもの食べるの!」ではなく、

  • 「犬にとっては魅力的なんだね」
  • 「そんなものが好きなんだね」

そう思って見てみると、拾い食いは、ただの困った行動ではなく、犬らしさのひとつに感じられるのではないでしょうか。

そして、そんなふうに受け止められるようになる頃には、悩んでいた拾い食いも、いつの間にかほとんで気にならない程度になっていることが多いですよ。

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