犬がトイレ以外の場所で排泄してしまうと、どう対応すればいいか悩んでしまうものです。
しかし、粗相の多くは単なるトイレトレーニングの問題ではなく、ストレスや生活環境が関係しています。
原因を理解したうえで、犬にとって安心できる生活を整えることが大切です。
この記事では、粗相が続く犬に対してどのように接すればよいか、環境の整えかたと犬の排泄の習慣について紹介します。
粗相が続くときにまず見直したいこと
犬が粗相をする場合、ストレスが関係していることが少なくありません。
犬のストレスの原因には、次のようなものがあります。
- 強く叱られること
- 犬の要求が無視されること
- ケージやサークルに閉じ込められること
- 自由に部屋を行き来できないこと
- 一日に6時間を越える長時間の留守番
- 興奮する遊び(ボール投げや追いかけっこなど)
- 早足での散歩
- 人間の命令に従わせるトレーニング
- 室内で人間が慌ただしく動き回ること
- かまいすぎ
- 家族のけんかや不和
- 旅行や外出に連れて行くこと
- 食事や散歩の時間が毎日バラバラなこと
- 足拭きやシャンプー、トリミングなどのケア
- 人間の都合や希望を押し付ける生活
これらが積み重なると、犬は慢性的なストレス状態になります。
ストレスが高くなると頻尿になりやすく、トイレ以外の場所で排泄することも増えてしまいます。
上記の項目に心当たりがあったら、可能な限り改善してみましょう。根本原因がなくなれば、問題は解決します。
とくに粗相は、ストレスが原因であることが圧倒的に多いので、ストレスマネジメントが決定的に重要です。その上で、トイレでない場所で排泄するという習慣をなくすようにしていきます。
尚、そのほかの粗相の原因については、以下の記事で詳しく説明しています。

排泄は屋外にする習慣をつける
粗相が続く犬には、排泄を屋外で行う習慣をつけると落ち着いてきます。
動物には、「巣穴を汚さない」という習性があります。犬も本来は、自分の生活スペースをできるけ清潔に保とうとします。
ところが、子犬のころにペットショップのショーケースの中で長く過ごした犬や、高ストレス状態が続いて粗相し続けた犬は、生活スペースをきれいに保つことにあまり関心を示さなくなります。
ヨーロッパでは、犬は室内で飼育するのが一般的ですが、排泄は必ず屋外で行います。室内トイレやトイレシーツがほとんど使われていない国もあります。代わりに、6時間に1度、排泄のために外に出さなければいけないという法律がある国さえあるのです。
排泄のタイミングで外に出てもらえば、室内での粗相をせずに済むのです。
外トイレ習慣のつくり方
外での排泄を習慣をつけるには、決まったスケジュールで犬を外に連れ出すのがポイントです。
例えば、次のようなタイミングです。
- 朝、犬が起きた直後
- 朝の散歩
- 朝の散歩と夕方の散歩の間(時間が長く空くとき)
- 夕方の散歩
- 寝る前
排泄のための外出は、短時間でかまいません。
ストレスレベルが高い犬は興奮しやすいので、すぐに排泄せず短時間では帰らないことがあります。
しかし、ストレスレベルが下がってくれば、排泄をするだけで家に帰るようになります。
子犬の場合は、上記以外に、食後と昼寝から起きた後にも毎回トイレに連れ出します。そうすることで失敗が減ります。
また、成犬も子犬も、間に合わなかったときのために、室内にもトイレを設置しておきます。ただし、室内トイレはあくまでも予備として考えましょう。そうすることで、早く巣を汚さない習性を思い出してもらえます。
外トイレ習慣で暮らしが安定する
外での排泄が習慣がつくと、犬の生活は安定しやすくなります。
外トイレにすると気分転換にもなるので、犬のストレス軽減にもつながります。室内を清潔に保ちやすくなるというメリットもあります。
留守番が長い場合は、家族や友人に頼んだり、ペットシッターを使用したりして、排泄のタイミングで外に出られるようにするといいです。ただし、排泄を我慢できないほどの留守番(目安は6時間)は、QOL(生活の質)を保障し、ストレスを増やさないためにもさせないというのが基本です。
また、雨や嵐の日に困るという人もいますが、そういう日には外でトイレだけすばやく済ませればOKです。室内にもトイレがあれば、犬も雨の日にはそれを使うかもしれません。
犬の排泄は、生活全体と深く関わっています。
犬が安心して排泄できる環境を整えることが、粗相の悩みを減らす一番の近道になります。

