動物病院は、犬や猫たちにとって決して楽しい場所ではありません。
痛いことをされたり、体を色々触られたり、知らないニオイや音に囲まれたり・・
だからこそ私たちは、「どうしたら少しでも犬の負担を減らせるか」という視点で考えることが大切です。
動物病院は犬にとってどんな場所?
何をされるか分からない診察への不安
多くの犬猫にとって、病院は「怖いところ」だと思います。
病院に行くとわかると車の中で絶叫したり、プルプルと震えたりする子もいます。
診察では、体を触られたり、押さえられたり、時には痛いことがあったりしますので、怖い場所と感じるのは当然ですよね。
待合室という緊張する空間
そんな中でさらに負担になるのが、待合室です。
ほかの犬や知らない人がいる待合室で診察の順番を待つことで、緊張と恐怖がどんどん増していきます。
待合室で落ち着かないのは、もちろん「しつけ不足」ではありません。それだけ不安や緊張が大きいということです。
待合室にいなくてもいい
外や車で待つという選択
待合室が負担になる場合、外や車の中で待機するのもひとつの方法です。
携帯電話があれば、順番がきたときに連絡をもらうこともできます。
外や車の中だと、ほかの犬猫や彼らと一緒にいる人間を見ずに済むので、興奮はかなり軽減されるのでおすすめです。
事前に病院へお願いしておくとスムーズ
スムーズに診察室へ入れるように、あらかじめ病院に相談しておくと安心です。
- 順番がきたら電話で知らせてもらう
- 診察室のドアを開けておいてもらう
- 通路を確保しておいてもらう
人間に恐怖を感じる犬の場合、病院スタッフが好意で迎えにきたりドアの開け閉めをしてあげようとドアのところに立っていたりすると、逆に脅威になってしまいます。
ほかのお客さんが前方に立っているのも怖がってしまうことがあるため、診察室の入口までの通路をスムーズに通れるようにしてもらうと安全です。
最初の診察の前に、人間だけで相談に行くのもオススメです。
このような対応を快く了承してくれる病院をかかりつけ医にすると、その後も病院にいく負担が軽減されます。
診察室へ入るときの工夫
診察室に入るときは、抱っこ?キャリーバッグやスリング?犬本人が歩いて?何がいいでしょうか?
どれが正解ということはありません。
大切なのは、その犬自身が一番受け入れやすい方法を選ぶということです。
ほかの方に遠慮して、急いでズルズルと引きずるようにして連れていく必要はありません。
そのときちょっと会釈をするときっと伝わりますので、時間がかかってしまっても大丈夫ですよ。
みんな同じように犬や猫と暮らしている人たちですから、怖くて緊張している気持ちを分かって待ってくれるはずです。
待合室で「ちゃんとさせる」必要なはない
待合室で、「お座り!」「ちゃんと座りなさい!」と犬に何度も声をかけている光景をよく目にします。
でも、犬を座らせなくたって、何の問題もありません。
犬たちは不安と緊張でそれどころではないのですから、お座りをさせたり、無理に落ち着かせようとしたりしなくていいのです。
気持ちがソワソワして、ウロウロと動いてしまう犬もいます。それを怒ってリードをグイッと引くようなのもよく見かけますね。
そのように怒ったり、犬の行動を無理やり静止したりするよりも、「緊張するね」「今日は注射があるからちょっと頑張ってね」と犬の気持ちに目を向けて励ましてあげましょう。
リードを少し短めに持って、他の犬に近づかないように配慮すれば、それで十分です。
病院好きになるより大切なこと
私たち人間と同じように、犬も病院を好きになるのは簡単なことではありません。
例えおやつがあっても、痛いことや怖いことの方が印象に残ると思います。
だからこそ、どうやったら病院を好きになってくれるかなどと考えるよりも、どうやったら負担を減らせるかを考えることが大切です。
どうしたら怖さを減らせるか・・どうしたら緊張を和らげるか・・
そういった視点で工夫をすることが、犬猫にとって何よりうれしいことなのではないでしょうか。

