犬が突然イライラしたように噛んできたり、興奮して人の手や足に噛みついてきたりすることがあります。
「どうしてこんなに興奮するの?」「うちの犬は気が強いの?」と悩んでしまう方も多いかもしれません。
しかし、犬の性格やしつけの問題ではなく、日々の暮らしの中にある小さなストレスや刺激が重なっていることが原因です。
まずは、犬の目線で人との生活を少し想像してみましょう。
犬がイライラ・興奮してしまう生活とは
私たち人間が何気なくしていることが、犬にとっては落ち着かない刺激になっていることがあります。
それが積み重なるとストレスになり、イライラや興奮、そして噛みつきという形で現れることがあります。
例えば次のようなことです。
- 人間の歩くスピードが速く、家の中がいつもバタバタしている
- 正面から近づく
- 声が大きい、イライラした話し方をしている
- 夫婦喧嘩など家族の不和が多い
- テレビの音や生活音が大きい
- ケージやサークルに閉じ込める
- 命令したり叱ったりする
- 頻繁に触る、名前を呼ぶ、話しかける
- いつも犬を見つめて気にしている
- 苦手なお手入れをする
- 速足の散歩や追いかけっこ、ボール投げをする
- ドッグランなど人や犬の多い場所に連れていく
- 香水や芳香剤など人工的な強い匂い
「え?そんなことが犬をイライラさせていたの?」
「うちの犬は喜んでいると思っていた…」
そう感じるものもあるかもしれませんが、思い当たることがあれば、改善してみましょう。
それだけでも犬の様子が落ち着いてくるはずです。
噛みついてきたときの落ち着かせ方
もし犬が興奮して噛んできたときは、叱ったり大きな声を出したりしないようにしましょう。
それはさらに興奮を強めてしまいます。
まずは体の動きを止め、顔を少し横にそむけてじっとします。これは犬にとって「落ち着こう」というボディランゲージになります。
歩いている足に噛みついてくる場合は、
- 完全に立ち止まる
- 落ち着いたら一歩進む
- また止まる
というように、とてもゆっくりした動きで様子を見てみましょう。
また、椅子などを使って壁側に少しスペースを作り、そこにゆっくり移動して、物理的に噛みに行けない位置をつくる方法もあります。

本当に大切なのは「原因を減らすこと」
ただし、これらはあくまで一時的な対処です。
本当に大切なのは、先ほど挙げたようなイライラや興奮の原因を減らし、犬が落ち着いて暮らせる環境をつくることです。
また、噛んできたときに、「苦しかったね」「もう大丈夫だよ」と静かに声をかけてあげることで、犬は安心しやすくなります。
私たち人間も、辛いときに共感してくれる人がいると心が落ち着きますよね。
それは犬も同じなのです。
犬のネガティブな感情との向き合い方については、以下の記事もご覧ください。

犬の行動は、人の生活を映している
犬の行動は、同居している人間の生活や気持ちの影響をとても受けます。
家の中が慌ただしかったり、人がいつもイライラしていたりすると、犬も落ち着かなくなります。
逆に、人がゆったりとした気持ちで静かに暮らしていると、犬も自然と穏やかになっていくことが多いものです。
自分の生活や心の状態を少し見直してみることが、犬の落ち着きにつながります。
ぜひ、犬が安心して過ごせる暮らしを整えていきましょう。

